|
||||
Linux技術トレーニング 基本管理コース I第3章 ディスク管理とファイルシステムハードディスクやSAN(StorageAreaNetwork)などのストレージの領域管理はLinuxサーバ管理者の最も重要な仕事の1つです。この章では、最も基本的な設定である、ディスク・デバイスをMIRACLE LINUX上で使用するための設定を学習していきます。 ディスク・デバイスをMIRACLE LINUX上にて使用できるようにするためには、以下のステップで設定をしていく必要があります。
1. デバイスファイル(SCSIデバイス、IDEデバイス)1-1. デバイスファイル
デバイスファイルとは
MIRACLE LINUXに限らず、UNIX系のOSでは、ハードディスク、CD-ROMなどのデバイスは、抽象化され、ファイルとして扱われます。ここでは、代表的なデバイスである、SCSIデバイス、IDEデバイスについて学習します。 ※「ソフトウェアRAID」、「LVM(Logical Volume Manager)」によって作成されるデバイスや、RAWデバイスは、Linux技術トレーニング基本管理IIで扱います。 SCSIデバイス(/dev/sda、/dev/sdb、/dev/sdc)
SCSIコントローラや、RAIDコントローラに接続されたSCSIディスクデバイスを表します。また、Fibre Channelに接続されたストレージ装置のディスクや、USB接続のディスク装置なども、この形式で表されます。1つのディスクが、/dev/sdaといった形式で表され、そのディスク内のパーティションは、パーティション番号にしたがって、/dev/sda1、/dev/sda2といった形式で表されます。 IDEデバイスはSCSIデバイスと異なり、接続されているチャンネル、モードによって、デバイスファイルが決まります。通常、PC/AT互換機にはプライマリとセカンダリの2つのチャンネルがあり、さらにそれぞれのチャンネルごとにマスター、スレーブの2台の装置を接続することができます。
【1】/dev/hda プライマリIDEのマスター
【2】/dev/hdb プライマリIDEのスレーブ 【3】/dev/hdc セカンダリIDEのマスター 【4】/dev/hdd セカンダリIDEのスレーブ 各ディスク上のパーティションを表す場合には、SCSIデバイスと同様にパーティション番号に基づいて、/dev/hda1、/dev/hda2というように指定します。 |