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Linux技術トレーニング 基本管理コース I第7章 その他の環境設定
この章では、MIRACLE LINUXで使用できるその他の環境設定を学習します。
1.日本語環境の設定1-1. 日本語文字コード
日本語文字コード
日本語の文字コードは、Linuxでは日本語EUC(euc-jp)、WindowsではシフトJIS (Shift_JIS)、電子メールのやりとりではJIS(ISO-2022-JP)というように、3種類の文字コードが使われてきました。最近ではこれらの文字コードに加えて、すべての文字を単一の統一されたコードに割り当てたUnicode(UTF-8)も使われるようになってきています。 MIRACLE LINUX では、従来Linuxで標準的に使われてきた日本語EUCに加えて、シフトJIS,UTF-8(Unicode)を、対応ソフトでの入出力文字コード、テキストファイルの文字コード、日本語ファイル名の文字コードとして利用できます。 シフトJISを使うと、Windowsとのデータ交換の際に文字コードの変換が必要なくなるメリットがあります。また、UTF-8を使うと外字の利用が可能となるメリットがあります。 1-2. 文字コードの設定
・次のファイルで環境変数LANGに使う文字コードを設定
・環境変数LANGの設定
・文字コードの設定は、再度ログイン後に有効
文字コードの設定
MIRACLE LINUXでファイル名やターミナルで使用する日本語の文字コードを変更するには、次のファイルで環境変数LANGに使う文字コードを設定します。 ファイル名 /etc/sysconfig/i18n (システム全体に設定が有効) $HOME/.i18n (ユーザーごと設定が有効) 使用できる日本語文字コードは、UTF-8(Unicode)、シフトJIS、日本語EUCのいずれかで、それぞれ環境変数LANGを設定します。
他のマシンに対してファイル共有をおこなっている場合は、$HOME/.smb/smb.confを削除します。 ファイル名に日本語を使用している場合は、運用途中で使用する文字コードを変更すると、それまで作成されていた日本語のファイル名を正しく表示できなくなります。文字コードの設定は運用前に決めておくか、新たなユーザーを追加して、ユーザーごとの設定で文字コードを指定して利用することが推奨されます。 1-3. 日本語入力設定
(1)kinput2を使う場合、IIIMFを使う場合
MIRACLE LINUXでは、仮名漢字変換サーバーとしてAnthy,Canna*が用意されています。日本語入力用IM(Input Method)としては、X Window上で利用できるkinput2,IIIMF(Internet/Internet Input Method Framework)とSCIM(Smart Common Imput Method Platform)が用意されているので、いずれか1つを使用します。 MIRACLE LINUXをインストールした直後のデフォルトの状態では、日本語入力用IMとして、SCIM、仮名漢字変換サービスとしてAnthyが利用できるようになっています。
日本語の入力を行う場合は、仮名漢字変換サーバーを起動させてログインします。 (*) MIRACLE LINUX V4.0の環境
(2)SCIMを使う場合
SCIMを使用する場合には、インストール後から特に何も設定せずに利用することができます。日本語入力用IMがSCIMに設定されていると、X Windowの起動時に自動的にSCIMを起動し利用できるようになります。 SCIMは日本語入力モードになると、Windowsの日本語入力のようにツールバーが表示され、現在の入力モード表示や各種モード変更などが行えるようになっています。 更に細かな設定を行うために、GUIのセットアップユーティリティが提供されています。 # /usr/bin/scim-setup スライドのような初期画面が表示されるので、左の設定項目を選択し様々な設定を行います。設定変更が終わりましたら、「OK」ボタンを押しツールを終了させます。 |