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Linux技術トレーニング 基本管理コース I第3章 ディスク管理とファイルシステム2. パーティション(スワップ・パーティション、ファイル・パーティション)2-1. パーティション
パーティションとは
1つのハードディスク上で、論理的に分割された各領域のことをパーティションと呼びます。1つのハードディスクには、最低1つ以上のパーティションで構成されます。 パーティションの分割は、主に以下の目的のために利用されます。
詳細な情報については、以下のウェブサイトを参考にすると良いでしょう。 2-2. パーティションの構成
パーティションの構成
PC/AT互換機では、1つのハードディスクを最大4つのパーティションに分割でき、これらのパーティション情報はMBR(Master Boot Record:ディスクの一番先頭のセクタ)中のパーティションテーブルに格納されます。 このパーティションテーブルに登録されているパーティションを「基本パーティション」と呼びます。4つ以上のパーティションが必要な場合は、この4つの基本パーティションのうち、1つを「拡張パーティション」にすることができます。拡張パーティションはその中に複数の「論理パーティション」を作成することができ、パーティションの合計最大数は、IDEディスクの場合は63個、SCSIディスクの場合は15個となります。ただし、ディスクアレイを使用する場合には、作成できるパーティションの数が制限されることがあります。詳細については、ディスクアレイコントローラの各メーカーにお問い合わせください。 DOSやWindows系のシステムでは、「MS-DOS領域」や「論理MS-DOSドライブ」などの言葉を使用しますが、これらとパーティションは次のように対応すると考えてよいでしょう。
2-3. パーティション作成
/sbin/fdiskコマンドにて作成
# /sbin/fdisk /dev/sda コマンド (m でヘルプ): p Disk /dev/sda: 16.1 GB, 16106127360 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 1958 cylinders Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes デバイス ブート 始点 終点 ブロック ID システム /dev/sda1 * 1 26 208813+ 83 Linux /dev/sda2 27 91 522112+ 82 Linux スワップ /dev/sda3 92 665 4610655 83 Linux /dev/sda4 666 1958 10386022+ f Win95 拡張領域 (LBA) /dev/sda5 666 1958 10385991 83 Linux
/sbin/fdisk
fdiskコマンドは、伝統的にLinuxのパーティション操作に用いられてきたコマンドです。fdiskコマンドによって、ハードディスクのパーティションを新規に作成したり、あるいは既存のパーティションを削除することができます。fdiskの引数にはデバイスファイルを指定します。 コマンド形式)
# /sbin/fdisk <デバイスファイル>
例)プライマリIDEのマスター (/dev/had)のパーティションを設定する場合
# /sbin/fdisk /dev/sda
fdiskの代表的なコマンド [ m ] :ヘルプが表示されます [ p ] :現在操作中のディスクのパーティション情報が表示されます。 [ n ] :対話式に新規パーティションパーティションの作成を行います。 -「基本パーティション」と「拡張パーティション」の選択を行います - パーティションのサイズを指定します(開始位置+サイズ指定) [ d ] :パーティションの削除を行います [ t ] :swapパーティションを作成する場合など、領域のシステムタイプを対話式に変更します。 - 変更する領域番号を指定します。 - 16進数コードでシステムタイプを指定します。 0x82:スワップ・パーティション 0x83:ファイルパーティション(既定値) [ w ] :パーティションの設定を保存します ※保存する前に、必ずパーティション情報を確認するようにして下さい 2-4. スワップ領域の追加
スワップ領域
スワップ領域の追加
必要に応じて、インストール後にスワップ領域を増加する場合があります。その方法には、2つの方法があります。 スワップパーティション # /sbin/fdisk /dev/sdb ← スワップパーティション(0x82)を作成 コマンド (m でヘルプ): t 領域番号 (1-6): 6 16進数コード (L コマンドでコードリスト表示): 82 領域のシステムタイプを 6 から 82 (Linux スワップ) に変更しました # /sbin/mkswap /dev/sdb1 ← スワップの作成 # /sbin/swapon /dev/sdb1 ← スワップの有効化 # /sbin/swapon -s ← スワップの確認 スワップファイル # /bin/dd if=/dev/zero of=/swapfile bs=1024k \ > count=1024 ←空ファイル作成 # /sbin/mkswap /swapfile ← スワップの作成 # /sbin/swapon /swapfile ← スワップの有効化 # /sbin/swapon -s ← スワップの確認 |