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Linux技術トレーニング 基本管理コース II第7章 各種サーバ機能の設定7.キャッシュサーバー7-1.Squidキャッシュサーバー
Squidの概要
Squidとは、httpやftpなどのインターネット上にあるリソースをローカルなネットワーク内のストレージ上にキャッシュして、外部とのネットワークトラフィックを低減させるためのデーモンプログラムです。 Squidの起動と停止
Squidを手動で起動/停止させる場合は、/etc/rc.d/init.d にある squiスクリプトを利用してください。起動スクリプトのオプションでは、起動(start)、停止(stop)、再起動(restart)、現在の状況を確認(status)を指定できます。 Squidを起動させただけではその機能を有効利用することはできません。Squidを利用するには、クライアントのウェブブラウザでSquidを利用する設定が必要となります。各ブラウザのプロキシの設定で、Squidを稼働させているホスト名と、http_port (以下のSquidの設定を参照)で指定したポート番号を指定してください。 Squidの設定Squidデーモンに関する設定は、squid.confで各種パラメータを設定することにより行われます。設定ファイル内の各パラメータの書式は、基本的に次のようなものです。 タグ[ オプション・・・] 各タグとそれに指定する値については、 squid.conf内により詳しい説明がありますので、それを参考にしてください。また、Squidにはキャッシュサーバー同士の連携を行うなどの高度な機能も実装されていますが、それらの設定方法についても squid.conf内の説明を参照してください。 ここでは、Squidをローカルネットワーク内での単純なキャッシュサーバーとして動作させる場合の設定方法を説明します。
・アクセス制御
アクセス制御は、「acl」と「http_access」のタグを使用することにより可能となります。
acl acl名 acl種別 文字列1 ... acl acl名 acl種別 "ファイル" ... http_access allow|deny [!]acl名
・ポート番号
http_port ポート番号
・キャッシュディレクトリとデータサイズ(cache_dir)
初期設定では/var/spool/squid 配下に100MBのキャッシュサイズを保持する設定になっています。したがって、初期状態でSquidを利用する場合は/varあるいは/var/spool/squidパーティションに100MB 以上の領域を用意する必要があります。
cache_dir Type ディレクトリ名 サイズ 階層1 階層2 Squidはここで指定したディレクトリ配下に2 階層のサブディレクトリを使用します。これらのサブディレクトリの個数は、階層1、階層2で指定します。
・ログディレクトリ
cache_log ファイル名 ← キャッシュ状況を出力 cache_access_log ファイル名 ← クライアントからの要求状況を出力 cache_store_log ファイル名 ← 保持されているキャッシュファイルの情報を出力
・メモリ使用量 (初期設定は8MB)
cache_mem メモリ使用量 |