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Linux技術トレーニング 基本管理コース II

第5章 パフォーマンス管理


この章では、「チューニングに必要となるシステム統計情報の採取方法」を学習します。

データベース等のアプリケーション・チューニングではデータベース側の機能を使って様々なパフォーマンス統計を収集することができます。しかし、適切なパフォーマンスチューニングを行うには、アプリケーション側だけでなく、OS上での様々なシステム統計情報も採取する必要があります。ここではOS側に焦点をあてて、次の4つの代表的なカテゴリを中心にシステム統計を採取する方法についてご紹介します。

  • プロセス関係
  • CPU使用率
  • ディスク使用率
  • メモリ使用率
  • その他
1.プロセス関係
1-1./bin/ps
  • プロセスの一覧を表示
  • 引数がないときはその端末グループのプロセスのみ
  • 引数により、すべてのプロセス、あるいは特定の条件のプロセスのみ表示が可能
  • 引数により、より詳細な表示可能

/bin/psコマンド

プロセスの一覧を表示します。表示される主な項目は以下の通りです。

属性 表示 説明
プロセスID PID プロセスを識別する番号
端末名 TIY プロセスが関連付けられている端末デバイス名
実行時間 TIME プロセスがCPUを使用した時間
コマンド CMD プロセスが起動されたコマンド名
ユーザID UID プロセスのユーザID
親プロセスID PPID 親プロセスのプロセスID
CPU使用率 C 現時点のCPU使用率
メモリアドレス ADDR プロセスのメモリ上のアドレス
サイズ SZ プロセスイメージのサイズ

特定のプロセスのみ表示

オプションを指定することで、特定のプロセスのみを表示することができます。代表的なオプションとしては次のようなオプションがあります。

  • -p <プロセスID>, <プロセスID>,・・・:特定のPID
  • -t <端末名>, <端末名>,・・・:特定の端末名
  • -u <ユーザID>, <ユーザID>,・・・:特定のユーザーID
  • -e:全プロセス
  • -l:詳細に表示(ロング形式で表示する)
実行例
[root@localhost ~]# ps -p 29414     ←PID 29414の表示
PID TTY          TIME CMD
29414 pts/0    00:00:00 less

[root@localhost ~]# ps -p 29414 -l  ← PID 29414のロング形式表示
F S UID PID  PPID  C PRI  NI ADDR SZ WCHAN  TTY TIME CMD
4 S 0 29414 29409  0  75  0  -   869 -      pts/0 00:00:00 less

1-2./usr/sbin/top
  • psコマンドに似た出力を表示
  • 出力結果が絶えず更新される
  • 実働時間、負荷、CPU、メモリ等のヘッダがある
  • デフォルトではCPU使用率の高いプロセスの順に表示

topコマンド

topはpsと同様にプロセスの一覧を表示しますが、psと違い絶えず結果を更新します。また実働時間、負荷、CPU、メモリ等の総括情報がヘッダーとして表示され、その下にプロセスの一覧が表示されます。プロセスの一覧はデフォルトではCPU使用率の高い順に表示されます。CPU使用率の高い順に絶えず更新された結果を表示するので、プロセッサの活動の推移を調べる場合に有用なツールです。

起動時の代表的なコマンドラインオプションとして以下のものがあります。

  • d:スクリーンを更新する時間を指定する。
  • p <プロセスID>, ・・:指定したプロセスのみ
  • i:アイドルなプロセスやゾンビプロセスを無視する。
  • n 回数:指定した回数分更新すると終了する。

topを終了させるためには、qをタイプします。

実行例
topコマンドの実行例

起動後に操作する対話的コマンドで、プロセスの表示順等を変更することができます。主な対話的コマンドは以下のようなものがあります。

  • N:プロセスID順に表示する。
  • A:新しいタスク順に表示する。
  • P:CPU時間の長い順に表示する。
  • M:メモリ使用の多い順に表示する。
  • T:実行時間の長い順に表示する。
  • u:特定のユーザーのプロセスのみ表示する。
  • q:topの実行を終了する。

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