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Linux技術トレーニング 基本管理コース I

第6章 GUIの操作


3. KDEの使用
3-1.ログイン画面
ログイン画面
ログイン画面

ログイン画面

インストール時に、ログイン種別として「グラフィカル」を選択した場合、あるいは、システム起動時のランレベルを5に設定している場合は、システム起動後に、「kdm(KDE Display Manager )」と呼ばれるログインマネージャのログイン画面が表示されます。

この画面では、次の操作を行うことができます。

  • システムへのログイン
  • システムの停止(rootユーザのパスワードが必要)
  • システムの再起動(rootユーザのパスワードが必要)

3-2.デスクトップ画面
デスクトップ画面
デスクトップ画面

デスクトップ画面

正常にGUIの起動ができた場合は、上に示すデスクトップ画面が表示されます。
各種アプリケーションの実行や環境設定は、左下の「スタート」ボタンをクリックして表示されるメニューから選択します。
この操作で表示されるメニューの上部には、最近使用したアプリケーションのアイコンが表示されます。

それ以外のメニューについては、それぞれ次の操作ができます。

・ アプリケーション
メニューに登録されたアプリケーションを実行します。
・ システム
システム全般の設定を行うためのコントロールパネルを表示します。
・ 設定
システム管理に有効なアプリケーションを実行します。
・ ファイルを検索
システム上のファイルを検索します。
・ ヘルプ
KDEのヘルプシステムを起動します。
・ ホーム
ファイルマネージャによって、ユーザのホームディレクトリを開きます。
・ ブックマーク
ファイルマネージャに登録されたブックマークを利用したり、編集したりします。
・ 最近開いたドキュメント
最近操作したファイルの一覧が表示されます。同じファイルを何度も使用する場合に便利です。
・ コマンドを実行
コマンドを指定して、直接アプリケーションを起動します。
・ スクリーンのロック
一時的に画面をロックして、他のユーザがデスクトップ環境を利用できないようにします。再度デスクトップを利用可能にするばあいには、使用中のユーザのパスワードを入力する必要があります。
・ Logout
KDEデスクトップ環境からログアウトします。
メニューの編集について

これらのメニューについては、「メニューエディタ」にて編集可能です。メニューエディタの起動方法は、以下のどちらかの方法で可能です。

  • 「スタート」メニューを右クリックし、「メニューエディタ」を選択する。
  • コマンド「kmenuedit」を直接実行する。


3-3.デスクトップアイコン
デスクトップアイコン
  • マイ コンピュータ
  • マイ ドキュメント
  • Firefox
  • ゴミ箱
  • マイ ネットワーク
デスクトップアイコン

デスクトップアイコン

デスクトップ上には、いくつかのアイコンが並んでいます。これらのアイコンをダブルクリックすることによって、さまざまな機能を利用できます。

詳細については、以下で説明していきます。


(1)マイ コンピュータ

デスクトップ上の「マイ コンピュータ」アイコンをクリックすると、Konquerorが起動されます。起動直後の画面では、CD-ROMドライブや、フロッピードライブ、コントロールパネル、ホームディレクトリなどのアイコンを表示し、これら頻繁に利用する機能に素早くアクセスすることができます。

マイ コンピュータ

Konqueror - KDE用統合WEBブラウザ

Konqueror(コンケラー)は、Windows環境におけるExplorerのよう役割を果たします。 代表的な機能として、以下のものがあります。

  • ファイルマネージャ機能
    • ローカルディスクのファイルでもネットワーク上のファイルでも簡単に閲覧・操作を行えます。
  • WEBブラウザ機能
    • HTML4.0やCSS、JAVAなどの一般的な規格に準拠しています。
また、これら以外にも、KDE用閲覧ソフトウェアを埋め込むことで、テキストファイルやPDFなどさまざまなファイルを表示することが可能になります。


(2)マイ ドキュメント

デスクトップ上の「マイ ドキュメント」アイコンをクリックすると、「マイ コンピュータ」と同様に、Konquerorが起動されます。しかし、この場合は、起動直後の画面は、以下のフォルダの一覧となります。

  • ~/Desktop/mydocuments

マイ ドキュメント

(3)Firefox

KonquerorでもWEBのブラウジングは可能ですが、近年急速に普及し、注目を浴びているWEBブラウザである「Firefox 1.0.6」がMIRACLE LINUX V4.0では標準でインストールされています。

Firefoxは、Mozilla Foundationの提供するオープンソフトウェアによるWEBブラウザです。
代表的な機能として、以下のものがあげられます。

  • ポップアップブロック機能
    • Firefox に標準装備されているポップアップブロッカーで、迷惑なポップアップ広告をブロックできます。
  • タブブラウズ機能
    • タブコントロールを使用して、1 つのウィンドウ内にいくつも Web ページを開く機能です。バックグラウンドでリンクを開いておけば、そのページを見ようと思ったとき、読み込みが終わるのを待つことなく、すぐに情報にアクセスできます。

Firefox

その他、詳細については、以下のウェブサイトをご覧下さい。
http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/


(4)ゴミ箱

Konquerorを利用してファイルの削除を行う際に、「削除」と「ゴミ箱へ移動」と選択できます。「ゴミ箱に移動」を選択すると、削除したファイルはいったん「ゴミ箱」フォルダに移動されます。

「ゴミ箱」フォルダに移動されたファイルは、復元することができます。復元したいファイルを選択して、ウィンドウ左側の「選択したものを復元する」もしくは「すべて復元する」をクリックします。

「全てクリア」をクリック、あるいは、この画面でファイルを削除した場合は、完全にファイルが削除され、復元ができなくなります。

ゴミ箱

(5)マイ ネットワーク

デスクトップ上の「マイ ネットワーク」アイコンをクリックすると、Konquerorが起動し、Windowsのファイル共有機能を利用することが可能になります。

起動後は、自動的にネットワーク内のワークグループを探索して、発見したワークグループを表示します。

アクセスしたいワークグループをクリックすることでワークグループ内のコンピュータ一覧が表示されるので、各コンピュータのファイル共有にアクセスできます。ユーザ認証が必要な場合には、ユーザ認証ダイアログが表示されるので、適切なユーザ名とパスワードを入力する必要があります。

ネットワーク共有に直接アクセスしたい場合は、Konqueror上部の「場所(o):」の入力欄に、以下の形式にしたがって、ネットワーク共有フォルダを指定します。

smb://コンピュータ名 or IPアドレス
あるいは、
smb://コンピュータ名 or IPアドレス/共有名
マイ ネットワーク

3-4.ターミナルの利用
ターミナル

KDEデスクトップ環境の標準ターミナルは、「Konsole」です。「Konsole」を起動するためには、デスクトップ環境の下部のタスクバーにある端末のアイコンをクリックするか、「konsole」コマンドを実行します。

ターミナル
タブ機能

「Konsole」は、タブ機能を持っており、1つのウィンドウに複数の端末を起動することができます。初期状態では、[Alt]+[Ctrl]+[n]キーを入力すると、新しい端末が起動します。これらの端末1つ1つをセッションと呼びます。複数のセッションが実行されている場合、画面下部のタブをクリックしたり、[Shift]+[←]キーや、 [Shift]+[→]キーを入力することで次々とセッションを移動できます。そのため、セッションを上手に使いこなすことで、複数のKonsoleを起動する必要がなくなります。これらキーの割り当ては、メニューの「設定」→「ショートカットの設定」から変更できます。

文字コードについて

Konsoleで表示される文字の文字コードは、起動時の環境変数に依存します。通常は、LANG環境変数がjp_JP.UTF-8に設定されているため、UTF-8の文字コードにしたがって処理を行います。Shift_JISや、EUCなど、異なる文字コードでの処理を行う場合には、LANG環境変数と$HOME/.i18nファイルに文字コードを設定した後に、別のKonsoleを起動してください。$HOME/i18nファイルには、次の形式で設定を行います。

LANG=ja_JP.eucJP

3-5.GUI管理ツールの一覧
GUI管理ツールの一覧
  • コントロールパネルのGUI管理ツール
    GUI管理ツールの一覧
  • コントロールパネル以外のGUI管理ツール

管理ツール一覧

MIRACLE LINUX V4.0においてGUIの管理ツールの提供方法は、大きく分けて以下の2通り存在します。

  • コントロールパネル
  • コントロールパネル以外
本章では、それぞれについて、一覧をご紹介いたします。

コントロールパネルのGUI管理ツール
ツール名称 機能概要
フォントインストーラー フォントのインストール、アンインストールを行う
パフォーマンス 各種稼動状況をグラフ表示する
サービス サービス(デーモン)の起動・停止・設定などを行う
パッケージ管理 インストールパッケージの更新、検索などの管理を行う
キーボード キーボードの設定を行う
ロケール ロケール設定を行う
LVM Configuration Tool LVMの構成変更を行う
ログビューワ 各種ログ情報の表示を行う
時間 システム日時の変更を行う
システム通知 システム通知に関する設定を行う
メニュー設定 メニューの設定を行う
ショートカット ショートカットの設定を行う
タスクスケジューラー ジョブの登録、変更などの管理を行う
Task Manager 実行中のアプリケーションの管理を行う
パスワード変更 パスワード変更を行う
User/Group ユーザ/グループの登録、変更などの管理を行う
ディスク情報 ディスク(ファイルシステム)の使用量を表示する
display 画面の設定変更を行う
システム情報 ハードウェアに関する構成情報を表示する
マウス マウスの設定を行う
印刷設定 プリンター等の印刷設定を行う
ネットワーク設定 ネットワーク設定を行う
電源 スタンバイ設定などの電源管理の設定を行う
ブート設定 ブートローダーの設定を行う

コントロールパネル以外のGUI管理ツール
ツール名称 機能概要
RPMインストールツール RPMパッケージのインストール、アンインストールを行う
APOL SE Linux Policy Analysis
Guarddog Firewall Configuretion
seaudit SE Linux Audit Log Analysis
seuserx SE Linux User Manager
キックスタート キックスタート設定ツール
ディスク管理 ディスクのフォーマット、マウントを行う
ハードウェアブラウザ ハードウェア情報を表示する
メールサーバ切り替え Sendmail、Postfixのどちらを使用するか設定を行う
システム統計ツール Sysstat情報のグラフ表示を行う
インストールナビゲータ for Oracle Oracle Database、Oracle Application Serverのインストール設定を行う

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