MIRACLE LINUX V4.0 SP3 について

[概  要]

MIRACLE LINUX V4.0 SP3 (別名 Asianux 2.0 SP3) は、MIRACLE LINUX V4.0 の性能と機能の向上を実現させた、マイナーバージョンアップです。x86 アーキテクチャ (32bit) が動作対象となる MIRACLE LINUX V4.0 SP3x86-64アーキテクチャ (64bit) が動作対象となる MIRACLE LINUX V4.0 SP3 for x86-642種類がありますが、これらの導入方法に違いはありません。

以降、この文書ではこれら2つのことを SP3 と称します。

 

SP3 には、20081127日までに弊社ウェブサイトで公開された修正をすべて含んだ上で、新しい修正や機能が追加されています。
SP3 で新たに追加・修正が行われたパッケージの一覧は以下の通りです。 

 MIRACLE LINUX V4.0 SP3 追加・修正パッケージ一覧

 

また、SP3 に含まれるパッケージの一覧は以下の通りです。 

 MIRACLE LINUX V4.0 SP3 rpm 一覧

MIRACLE LINUX V4.0 SP3 for x86-64 rpm 一覧 

 

対応する Developer CD の収録物は以下の通りです 

  MIRACLE LINUX V4.0 SP3 Developer CD 収録 rpm 一覧 

 
[注意事項]

1.MIRACLE LINUX V4.0 SP3 のインストールメディアは、システムの新規インストールのみに対応しています。
現在運用中のシステムを
SP3  相当にアップグレードするには mlupdater-1.4.0-8AX 以降をご利用ください。SP3 でアップグレードされるパッケージあるいはSP3 より更に改善が加えられたパッケージが全てmlupdater経由でご利用いただけます。


mlupdater
のかわりに rpm コマンドによりアップグレードする方法につきましては、以下のリンク先の文章をご覧ください。

 

MIRACLE LINUX V4.0 SP2 から SP3 へ アップグレードする方法 (x86版)

MIRACLE LINUX V4.0 SP2 から SP3 へ アップグレードする方法 (x86-64版)

 

2.SP3 より ISO イメージが DVD 用に変更されました。

 

3.SP3 をご利用になる際は、必ずリリースノートに書かれた注意事項を確認してください。リリースノートは PDF またはテキスト形式で、ISO イメージと一緒に配布されています。

 

4.既存システム SP3 相当にアップグレードする場合、リリースノートに加えて以下もご覧下さい。

 

4-1.フォント探索パス追加による影響について

MIRACLE LINUX V4.0 SP2 以降では、/usr/X11R6/lib/X11/fonts/75dpi fontconfig ライブラリのフォント検索パスの先頭に追加されます。この影響で、MIRACLE LINUX V4.0 SP2 以降で X Window System 利用時のフォント表示が変更されることがあります。

以前の表示に戻したい場合は、以下の手順で /usr/X11R6/lib/X11/fonts/75dpi をフォント探索パスより削除してください。

 

/etc/fonts/fonts.conf を適当なエディタで開きます。

25行目付近の、"<dir>/usr/X11R6/lib/X11/fonts/75dpi</dir>" の文字列を削除します。

 

4-2.閉鎖環境におけるアップデートについて

インターネットに接続されていないシステムをアップデートするには、mlupdater マニュアルにある手動ミラー配布サーバを用意していただき、mlupdater 1.4.0-8AX 以降で、アップデート作業を行ってください。

 

4-3Oracle 関連パッケージのカーネルへの統合について

以前は oracleasm および ocfs2295 パッケージで提供していた Oracle ASM library kernel driver および OCFS2 driver については、SP2 以降では kernel パッケージが提供します。そのため両パッケージは不要となりました。ただし、Oracle ASM を利用するには引き続きoracleasm-support パッケージのインストールが必要です。

 

[DVD(ISO) イメージの利用方法]

1.SP3 より前の MIRACLE LINUX V4.0 をお持ちの方は、アップデートキットのページより ISO イメージがダウンロードいただけます。

ダウンロードには製品付属のシリアル番号が必要となります。

 

2.ダウンロード後、ダウンロードした ISO イメージが正しいかどうか、MD5SUM 値を確認してください。

以下は、ISO イメージを置いたディレクトリが /tmp の場合の実行例です。

 

# cd /tmp

# md5sum Asianux-20-SP3-ia32-dvddisc-200812161820.iso

406b6ee41742d58e550e8b76c8dbd213 Asianux-20-SP3-ia32-dvddisc-200812161820.iso

 

表示された値が、ISO イメージをダウンロードしたページに書かれた MD5SUM 値と一致すれば、ダウンロードは成功しています。

 

3.普段ご利用DVD-R/RW 作成ソフトで、入手した ISO イメージを DVD に記録します。

MIRACLE LINUX 上で記録する場合は、cdrtools (cdrecord) が使用できます。

 

4.SP3 インストールするサーバーの電源を入れ、作成した DVD-R/RW DVD-ROM ドライブに挿入します。

 

5.インストーラが起動した後のインストール方法は、全ての MIRACLE LINUX V4.0 のバージョンで同一です。製品付属、または以下のURLに掲載のインストレーションガイドを参照し、インストールを進めてください。

 

 MIRACLE LINUX V4.0 SP3 インストレーションガイド

 

[更新履歴]
2009130日 新規作成
2009年2月04日 Developer CD rpm一覧を追加