rpmコマンドでML40 SP2からSP3へアップグレードする方法 (x86版)

[概  要]

mlupdater を使用せず、直接 rpm コマンドで MIRACLE LINUX V4.0 システムをメンテナンスされている場合は、ここに書かれた方法で、パッケージインストール選択時に「すべて」を指定した SP2 から SP3 相当にアップグレードすることができます。

 

[対象となる製品のバージョン]

MIRACLE LINUX V4.0 SP2 - Asianux Inside

 

[注意事項]
それ以前の環境から SP2 相当へのアップグレードについてはこちらをご覧下さい。

 

ここでは SP2 で「すべて」を選択してインストールされたシステムから SP3 相当にアップグレードする方法のみを解説しています。したがって、運用中のサーバーのシステムの状態により、ここで書かれた作業内容が適用できない場合があります。

 

[作業手順]

1.MIRACLE LINUX V4.0 SP3 のインストール DVD がお手元にない場合は、同 DVDイ メージを アップデートキットのページ から取得します。

取得には MIRACLE LINUX V4.0 製品に付属するシリアル番号が必要です。

 

2.インストールDVD または DVD イメージをマウントし、マウントしたディレクトリに移動します。

 

() インストール DVD

# mkdir /media/ML40SP3

# mount /dev/cdrom /media/ML40SP3

# cd /media/ML40SP3/Asianux/RPMS

 

() インストール DVDイメージ

# mkdir /media/ML40SP3

# mount -o loop Asianux-20-SP3-ia32-dvddisc-200812161820.iso /media/ML40SP3

# cd /media/ML40SP3/Asianux/RPMS

 

 

3.新しい kernel をインストールするために、ipw2200-firmware を先にアップグレードします。

 

# rpm -Uvh ipw2200-firmware-2.4-1AXS2.noarch.rpm

 

 

4.kernel パッケージをインストールします。

 

# rpm -ivh kernel-2.6.9-78.8AXS2.i686.rpm kernel-smp-2.6.9-78.8AXS2.i686.rpm

 

古い kernel は残されます。既にインストールされている kernel に合わせて kernel-smpkernel-hugemem を一緒にインストールしてください。

 

 

5.SP3 より依存パッケージが追加された、firefoxsg3_utilsspamassasinsystemtaptcpdump をケアするため、以下のように依存パッケージをまとめて指定して、先にアップグレードします。

 

# rpm -Uvh evolution28-* nspr-4.7.0.99.2-2AXS2.i386.rpm nss-3.12.1.1-3AXS2.i386.rpm firefox-3.0.4-1.1AXS2.i386.rpm sg3_utils-* perl-Archive-Tar-1.30-1.el4.noarch.rpm perl-Compress-Zlib-1.42-1.el4.i386.rpm perl-IO-Zlib-1.04-4.2.el4.noarch.rpm perl-HTML-Parser-3.55-1AXS2.i386.rpm spamassassin-3.2.4-1.el4.1.i386.rpm systemtap-* libsmi-0.4.5-5AXS2.i386.rpm tcpdump-3.8.2-12.1.1AXS2.i386.rpm

 

 

6.残りのパッケージをまとめて-F オプションでアップグレードします。

 

# rpm -Fvh *.rpm

 

 

[更新履歴]
2009130日 新規作成