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Linux技術トレーニング 基本管理コース II第3章 バックアップ/ リストア5. ジョブスケジューラ5-1. ジョブスケジューラー
ジョブスケジューラーによるバックアップの採取
Linuxのスケジューラーは、指定された日付や時刻に自動的にジョブを実行するような設定が可能です。システム管理者はタスクの自動化によって、定期的にバックアップを実行するなどが可能になります。
cronを使用するには、cronの実体であるデーモンcrond を起動する必要があります。 # /sbin/service crond restart 5-2. cronの設定ファイル
cronの設定ファイル【1】
cronの設定ファイル【2】 /var/spool/cron/ユーザー名
/var/spool/cron/ユーザー名
# /usr/bin/crontab -u root -e
例では/var/spool/cron/rootファイルが作成され、viで編集することができます。 分 時 日 月 曜日 コマンド
複数の値を指定する場合は「,」、間隔を指定する場合は「/」、範囲を指定する場合は「-」を使います。
毎日23:30にバックアップを実行
30 23 * * * /usr/bin/find /home | /bin/afio -ovZ -L /tmp/full.log /dev/nst010分ごとにバックアップを実行 */10 * * * * /usr/bin/find /home | /bin/afio -ovZ -L /tmp/full.log /dev/nst09時、11時、13時、15時、17時のそれぞれ0分、15分、30分、45分にバックアップを実行 0,15,30,45 9-17/2 * * * /usr/bin/find /home | /bin/afio -ovZ -L /tmp/full.log /dev/nst0
cronの設定ファイル【3】 /etc/crontab他
/etc/crontab
SHELL=/bin/bash PATH=/sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin ←あらかじめ設定されている部分 MAILTO=root (ここから) HOME=/ # run-parts 01 * * * * root run-parts /etc/cron.hourly 02 4 * * * root run-parts /etc/cron.daily 22 4 * * 0 root run-parts /etc/cron.weekly 42 4 1 * * root run-parts /etc/cron.monthly ←(ここまで) ↓ユーザー名 * */12 * * * root etc/cron.hourly/backup ←新たに追加
構文はcrontabコマンドの構文と似ていて、「曜日」と「コマンド」の間に「ユーザー」が入るだけです。
これらのディレクトリ配下のファイルは、/etc/crontabファイルによって呼び出されて、指定された時間にジョブを実行します。ディレクトリ配下のファイルはいずれもシェルスクリプトである必要があります。 /usr/bin/find /home | /bin/afio -ovZ -L /tmp/full.log /dev/nst0 この場合、/etc/crontabファイルで呼び出された「/etc/cron.hourly/backup」ファイル内のafioコマンドを12時間ごとに実施することになります。 /etc/cron.dcronタスクを毎時間、毎日、毎週、毎月以外の予定で実行する必要がある場合は、そのスクリプトをこのディレクトリに追加できます。このディレクトリ内のファイルの構文はすべて/etc/crontabと同じです。 |