■平成24年(2012年)7月1日に挿入されるうるう秒について

 

[対象となる製品のバージョン]

Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 for x86(32bit)

Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 for x86-64(64bit)

 

Asianux Server 3 == MIRACLE LINUX V5 for x86(32bit)

Asianux Server 3 == MIRACLE LINUX V5 for x86-64(64bit)

 

MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside
MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside for x86-64

 

[概  要]

本ドキュメントでは、うるう秒が発生する際のMIRACLE LINUX V4.0Asianux Server 3 == MIRACLE LINUX V5(以降Asianux Server 3)、およびAsianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6(以降Asianux Server 4)上での動作について説明します。

 

[対処方法]

平成 24 年(2012年)7 1 日(日)に 「うるう秒」の調整が行われます。

午前 8 59 59 秒と午前 9 00 00 秒の間に 「8 59 60 秒」が挿入されます。

 

NTPを使用している場合

上位のNTPサーバーがうるう秒をサポートしている場合、うるう秒の調整に関する情報(Leap Indicator)を上位のNTPサーバーから受信することで、調整が行われます。

 

※NTPを使用している場合の注意事項


・NTPを使用しているOSのカーネルのバージョンによっては、うるう秒の挿入によりシステムがフリーズする可能性があります。


以下に記載のあるOSをお使いの場合には、記載のバージョン(を含む)以上のバージョンのカーネルへのアップデートをお願い致します。


MIRACLE LINUX V4.0 : SP4以降 (kernel-2.6.9-89.5AXS2以上)

Asianux Server 3   : SP3以降 (kernel-2.6.18-194.1.AXS3以上)


・NTPパッケージのアップデートは必要ございません。

 

NTPを使用していない場合

ntp を利用されていない場合は、tzdataをアップデートし、タイムゾーンをright/Asia/Tokyoに設定することでうるう秒に対応が可能です。対応したパッケージは、それぞれ以下より取得できます。

 

MIRACLE LINUX V4.0

https://www.miraclelinux.com/support/index.php?q=node/99&errata_id=2296#update_content

 

Asianux Server 3

https://tsn.miraclelinux.com/tsn_local/index.php?m=errata&a=detail&eid=1669&sType=&sProduct=&published=1

 

Asianux Server 4

https://sites.google.com/site/miraclelinuxupdate/home/axea-2012-407

 

なおタイムゾーンの設定はMIRACLE LINUX V4.0の場合は/etc/timezone ファイル、Asianux Server 3/Asianux Server 4の場合は/etc/sysconfig/clockファイルで可能です。

 

以下に、Asianux Server 3 でタイムゾーンをright/Asia/Tokyoに変更する例を示します。

 

1. /etc/sysconfig/clockファイルのZONEを変更します。

 

# vi /etc/sysconfig/clock

ZONE="right/Asia/Tokyo"

・・・・・

 

2. /etc/sysconfig/clock ZONE を変更したあとに/etc/localtimeファイルを削除し、ZONEと一致したファイルをコピーします。

 

# rm -rfv /etc/localtime

# cp -rfva /usr/share/zoneinfo/right/Asia/Tokyo /etc/localtime

# chmod 644 /etc/localtime

 

3. システムの時計を確認します。zdumpコマンドとdateコマンドの同じ時間であれば、設定が反映されています。

 

# zdump right/Asia/Tokyo

# date

 

4. ハードウェアクロックに反映する場合は、以下のコマンドを実行します。

# hwclock –-localtime

 

 

[参照URL]

総務省 「うるう秒」挿入のお知らせ

 

[注意事項]
本ドキュメントは、各ソフトウェア開発元の情報およびマニュアル等を元にした参考情報です。
本ドキュメントの内容は、予告なしに変更される場合があります。
本ドキュメントは、限られた評価環境における検証結果をもとに作成しており、全ての環境での動作を保証するものではありません。
本ドキュメントの内容に基づき、導入、設定、運用を行ったことにより損害が生じた場合でも、弊社はその損害についての責任を負いません。あくまでお客様のご判断にてご使用ください。

 

[更新履歴]

2012年6月21日 ハードウェアクロックに反映するコマンドオプションの記述等を修正

2012531日 新規作成