Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 自動アップツールのご利用方法

 

Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 自動アップデートツールのご利用方法

 

[概要]

Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 では、自動アップデートツールとして「yumと GUI ツールをご利用いただけます。弊社では、有償サポート・サービスご契約者様に専用の yum レポジトリをご提供しております。本文書は、弊社提供のレポジトリを利用した、「yumと GUI ツールのご使用方法について解説するものです。

 

[目次]

1.yum の設定
2.yum の起動・使用方法
3.基本的な yum コマンドの使用方法
4.GUI ツールの使用方法

 

[解説]

1. yum の設定

yum をご使用になる前に、弊社レポジトリを使用するための設定を行う必要があります。

yum の設定方法およびレポジトリ設定ファイルは、有償サポート・サービスご契約いただいた際、ご契約者様個別にお渡ししております。axtsn_register でプロダクトキーの登録を行ってください。(「Asianux TSN と自動アップデートツールのご利用について 」)
 

2. yumの起動・使用方法

yum を使用した tftp パッケージのインストールを例に、基本的な yum の使用方法を説明します。
yum を使用するには、yum コマンドを使用します。yum コマンドの書式は以下のとおりです。

 

# yum [オプション] [コマンド] [パッケージ名]

 

2.1 tftp パッケージのアップデートを行うには、以下のようにコマンドを実行します。 
 

# yum update tftp

Loaded plugins: aliases, axtu-plugin, changelog, downloadonly, kabi, presto,

   : refresh-packagekit, security, tmprepo, verify, versionlock

Loading support for kernel ABI

Setting up Install Process

Resolving Dependencies

- - > Running transaction check

- - - > Package tftp.i686 0:0.49-5.1.AXS4 will be updated

- - - > Package tftp.i686 0:0.49-7.AXS4 will be an update

- - > Finished Dependency Resolution

 

 

2.2 パッケージの検索や依存関係の解決などが行われた後、これから行う処理の内容が表示されます。処理内容に問題がない場合は [y] を入力し [Enter] を入力します。

 

====================================================

Dependencies Resolved

==================================================================

Package Arch Version Repository Size

==================================================================

Updating:

tftp i686 0.49-7.AXS4 axs4_base 30 k

 

Transaction Summary

==================================================================

Upgrade 1 Package(s)

Total download size: 30 k

Is this ok [y/N]: y

 

2.3 tftp パッケージのダウンロードとインストールが行われます。 

 

Downloading Packages:

Setting up and reading Presto delta metadata

Processing dalta metadata

Package(s) data still to download: 30 k

tftp-0.49-7.AXS4.i686.rpm | 30 kB 00:00

 

注意事項

初回使用時は GPG キーを取り込むことの確認が行われます。[y] を入力し [Enter] を入力してください。 
 

警告: rpmts_HdrFromFdno: ヘッダ V4 RSA/SHA1 Signature, key ID 4d10bf19: NOKEY

Retrieving key from file:///usr/share/doc/asianux-release/RPM-GPG-KEY

Importing GPG key 0x4D10BF19:

Userid : Asianux (Asianux) <packager@asianux.com>

Package : asianux-release-4.0-6.AXS4.i686 (@anaconda-AsianuxServer-201210251021.i386/4SP2)

From : /usr/share/doc/asianux-release/RPM-GPG-KEY

Is this ok [y/N]: y

 

tftp パッケージのインストールが完了しました。

 

Running rpm_check_debug

Running Transaction Test

Transaction Test Succeeded

Running Transaction

Warning: RPMDB altered outside of yum.

Updating : tftp-0.49-7.AXS4.i686 1 / 2

Cleanup : tftp-0.49-5.1.AXS4.i686 2 / 2

Verifing : tftp-0.49-7.AXS4.i686 1 / 2

Verifing : tftp-0.49-5.1.AXS4.i686 2 / 2

 

Updated:

tftp.i686 0:0.49-7.AXS4

Complete!

 

3. 基本的なyumコマンドの使用方法

 

基本的な yum コマンドの使用方法と例をご紹介します。

 

・インストールもしくはアップデート可能なパッケージの一覧を表示する。

# yum list

・アップデート可能なパッケージを確認する。

# yum check-update

 

・パッケージのインストールを個別に行う。

# yum install [パッケージ名]

) tftp パッケージをインストールする。

# yum install tftp

 

・システムにインストールされているすべてのパッケージをアップデートする。

# yum update

・パッケージのアップデートを個別に行う。

# yum update [パッケージ名]

) firefox をアップデートする。

# yum update firefox

 

・パッケージの削除(アンインストール)を個別に行う。

# yum remove [パッケージ名]

) tftp パッケージを削除(アンインストール)する。

# yum remove tftp

 

 

4. GUI の使用方法

自動アップデートツールのための GUI ツールとして、「gnome-packagekit」を使用することができます。

gnome-packagekit」では、yum コマンドと同様にパッケージの追加や削除、アップデートなどが行えます。
gnome-packagekit」には、「ソフトウェア更新」と「ソフトウェア追加/削除」の2つのウインドウがあり、各々の主な機能は以下のとおりです。

 

1.「ソフトウェア更新」: システムにインストールされているすべてのパッケージ、もしくは選択したパッケージのアップデートが行えます。

2.「ソフトウェア追加/削除」: パッケージの追加や削除などの管理が行えます。

 

 

4.1「ソフトウェア更新」の使用方法

4.1.1 システムのパッケージにアップデートがあると、通知エリア(デスクトップ右上)に星形のアイコンが表示されます。

 

 

4.1.2 星形アイコンをクリックすると「ソフトウェア更新」のウインドウが開きます。

 

 

  

4.1.3 「更新をインストール (I)」ボタンをクリックすると、チェックボックスで選択したパッケージのインストールが行われます。

 

※注意事項
パッケージのインストールやアップデートを初めて行う場合、以下のメッセージが表示され GPG キーを取り込むことの確認が行われます。表示された場合は、「はい(Y)」を選択します。
 

 

 

4.1.4 「ソフトウェア更新」は「システム」メニューから起動することも可能です。

 

 

 

 
4.2 「ソフトウェアの追加/削除」の使用方法

4.2.1 「システム」メニューから「ソフトウェアの追加/削除」を選択すると、「ソフトウェアの追加/削除」のウインドウが開きます。

 

 

 

4.2.2 パッケージの選択を行い、「適用 (A)」をクリックすることで、パッケージの追加や削除を行うことができます。

 

 

 

※注意事項

パッケージのインストールやアップデートを初めて行う場合は、以下のメッセージが表示され GPG キーを取り込むことの確認が行われます。表示された場合は、「はい (Y)」を選択します。

 

 

 

 

[参考URL]

Red Hat Enterprise Linux 6 Deployment Guide – Chapter 5. Yum

 

[更新履歴]

2012 117日 新規作成

2012 12月 13日 AXS4SP2向けに修正