kdumpによるダンプ採取時の出力メッセージについて(Asianux Server 3)

 

[質  問]

kdumpによるダンプ採取時に irq X: nobody cared (try booting with the "irqpoll" option)”というメッセージが出力される

 

[対象となる製品のバージョン]

 Asianux Server 3 for x86(32bit)
 Asianux Server 3 for x86-64(64bit)

 

[問題詳細]
同じIRQ番号を共有する2つ以上の装置をご使用の環境において、kdumpによるダンプ採取時に

"irq X: nobody cared (try booting with the “irqpoll” option)” というメッセージと共にトレース情報が出力される場合があります(Xは共有しているIRQ番号)

 

これは、kdumpによるセカンドカーネルの起動処理において、IRQ番号を共有するいずれかの装置のドライバがロードされる前に、当該装置への割り込みが連続的に発生した場合に出力されるメッセージです。
割り込みの発生原因としては、ダンプを採取する直前に当該装置への書き込みを行っていた場合などが考えられます。

 

 

[回  答]

本現象が発生すると、同時に当該IRQラインへの割り込みは禁止されるため、通常は当該装置への入出力が停止してしまいますが、Asianux Server 3の標準設定ではセカンドカーネルの起動オプションに"irqpoll”を指定しているため、Linuxカーネルが持つ他の機能で入出力を継続することが出来ます。

 

そのため、ダンプ採取時については本メッセージは無視してください。

 

[注意事項]

本ドキュメントは、各ソフトウェア開発元の情報およびマニュアル等を元にした参考情報です。

本ドキュメントの内容は、予告なしに変更される場合があります。

 

本ドキュメントは、限られた評価環境における検証結果をもとに作成しており、全ての環境での動作を保証するものではありません。

本ドキュメントの内容に基づき、導入、設定、運用を行なったことにより損害が生じた場合でも、弊社はその損害についての責任を負いません。あくまでお客様のご判断にてご使用ください。

 

[更新履歴]

2008年 717日 新規作成

2008年 828日 更新