OpenSSL CCS Injection の脆弱性 (CVE-2014-0224) の影響と対処

[本ドキュメントの対象となる製品]

  Asianux Server 3 for x86 (32bit)

  Asianux Server 3 for x86_64 (64bit)

  Asianux Server 4 for x86 (32bit)

  Asianux Server 4 for x86_64 (64bit)

 

[概要]

 OpenSSL に重大な脆弱性が発見されました。

 該当するバージョンを使用している場合、攻撃者により情報が漏洩する恐れがあります。下記 [影響の有無の確認方法] を行い、影響の ある OpenSSL を使用している場合は、ただちに本ドキュメントの [解決方法] を行ってください。

 

[詳細]

OpenSSL CCS (Change Cipher Spec) Injection の脆弱性 (CVE-2014-0224) に関する問題となります。サーバとクライアントの間の SSL 通信が中間者攻撃 (man-in-the-middle attack) によって解読されたり、改ざんされたりする可能性があります。

OpenSSL のサーバ側、クライアント側ともに脆弱性のあるバージョンの OpenSSL を使用している場合のみ本脆弱性の影響があります。

 

[影響の有無の確認方法]

   下記手順にて、OS と サーバ側、クライアント側の OpenSSL パッケージのバージョンを確認し、【対応表】にて影響の有無を確認してください。

 

1. OS のバージョンを確認してください。

 

# cat /etc/asianux-release

Asianux Server 4 (Hiranya SP3)

 

2. rpm コマンドで openssl パッケージのバージョンを確認してください。

 

# rpm -q openssl

openssl-1.0.1e-16.AXS4.7.x86_64

 

対応表
サーバ側 / クライアント側
OS
OpenSSL のバージョン
本脆弱性の影響
サーバ側
Asianux Server 3
openssl-0.9.8e-27.AXS3.3 未満のすべてのバージョン (openssl0.9.7a を含む)
なし
 
Asianux Server 4
openssl-1.0.1e-16.AXS4.4 以上

openssl-1.0.1e-16.AXS4.14 未満のバージョン

あり
   
openssl-1.0.1-27.AXS4.2 以下 (openssl-1.0.0、openssl-0.9.8e を含む)
なし
クライアント側
Asianux Server 3
openssl-0.9.8e-27.AXS3.3 未満のすべてのバージョン (openssl0.9.7a を含む)
あり
 
Asianux Server 4
openssl-1.0.1e-16.AXS4.14 未満のすべてのバージョン (openssl-1.0.0、openssl-0.9.8e を含む)
あり

 

[解決方法]

OpenSSL のパッケージをアップデートしてください。

以下の URL からダウンロードすることができます。

 

Asianux Server 4
openssl-1.0.1e-16.AXS4.14
https://tsn.miraclelinux.com/tsn_local/index.php?m=errata&a=detail&eid=3...

openssl098e-0.9.8e-18.AXS4.2
https://tsn.miraclelinux.com/tsn_local/index.php?m=errata&a=detail&eid=3...
 

Asianux Server 3
openssl-0.9.8e-27.AXS3.3
https://tsn.miraclelinux.com/tsn_local/index.php?m=errata&a=detail&eid=3...

openssl097a-0.9.7a-12.AXS3.1
https://tsn.miraclelinux.com/tsn_local/index.php?m=errata&a=detail&eid=3...

[参考 URL]

OpenSSL における Change Cipher Spec メッセージの処理に脆弱性

 

[注意事項]

[更新履歴]

2014年 6 6日 新規作成

2014年 6 10日 対応表修正