"Failed to initialize MSI-X interrupts."について

[対象となる製品のバージョン]

 MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside
 MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside for x86-64

 

[質  問]
syslogに以下のようなメッセージが記録されることがあります。
 
 
□ ネットワークドライバにigbを採用している構成の場合

 

 

kernel: igb: 0000:01:00.0: igb_set_interrupt_capability:

Failed to initialize MSI-X interrupts.  Falling back to MSI interrupts.

 

 

ネットワークドライバにe1000eを採用している構成の場合

 

 

Kernel: 0000:11:00.0: :

Failed to initialize MSI-X interrupts.  Falling back to MSI interrupts.

kernel: 0000:11:00.0: eth1: Intel(R) PRO/1000 Network Connection

 

 

[原  因]
このメッセージは、拡張MSIを用いたネットワークドライバの初期化に失敗したことを示すメッセージです。
拡張MSIの初期化に失敗した場合は、通常のMSIを用いてネットワークドライバの初期化を行います。MIRACLE LINUX V4.0 SP3 や MIRACLE LINUX V4.0 SP4 のカーネルでは、拡張MSIに対応したI/O用のメモリ範囲登録ができないため、このようなメッセージが出力されます。
なお、このメッセージが出力されたとしても、動作上問題は無く、実害はありません。

 

[対  処]

/etc/modprobe.conf にIntMode(Interrupt Mode)の記述を行うことで、MSIを使用するようになり、メッセージを抑制することができます。

 

/etc/modprobe.conf への設定追加例

 

ネットワークドライバにigbを採用している構成の場合

 

 

options igb IntMode=1,1

 

 

ネットワークドライバにe1000eを採用している構成の場合

 

 

options e1000e IntMode=1,1

 

 

[注意事項]

本ドキュメントの内容は、予告なしに変更される場合があります。

 

本ドキュメントは、限られた評価環境における検証結果をもとに作成しており、 全ての環境での動作を保証するものではありません。

本ドキュメントの内容に基づき、導入、設定、運用を行なったことにより損害が 生じた場合でも、弊社はその損害についての責任を負いません。あくまでお客様のご判断にてご使用ください。

 

[更新履歴]

  2009年 130日 新規作成

   2010年 121日 更新