壊れたsnapshot領域を削除/再作成する手順について
[概 要]
snapshot(スナップショット)とは、ある瞬間のファイルシステムのイメージを保持したものであり、Asianux Server 3では、LVM(Logical Volume Manager)の機能を使用して、スナップショットを作成することができます。
snapshot取得元のファイルシステムに対して、書き込みや削除等の変更が加わると、変更前の情報を保存する為にshapshot領域が消費されます。
その際、snapshot領域のサイズを超える変更が行われると、変更分を保存できなくなり、領域は破壊されます。
このような場合、壊れたsnapshot領域は使用できない為、削除・再作成を実施する必要があります。
本ドキュメントでは、Asianux Server 3で、壊れたsnapshot領域を削除する際の手順について説明します。
※LVM及びsnapshotについては以下のURLをご参照下さい。
Linux技術トレーニング 第2章 3.LVM(Logical Volume Manager)
[注意事項]
本ドキュメントは、各ソフトウェア開発元の情報およびマニュアル等を元にした参考情報です。
本ドキュメントの内容は、予告なしに変更される場合があります。
本ドキュメントは、限られた評価環境における検証結果をもとに作成しており、全ての環境での動作を保証するものではありません。
本ドキュメントの内容に基づき、導入、設定、運用を行なったことにより損害が生じた場合でも、弊社はその損害についての責任を負いません。あくまでお客様のご判断にてご使用ください。
[手 順]
1.該当パーティションがマウントされていない事を確認します。
マウントされている場合は、アンマウントしてください。
# df
# umount マウントポイント
2.削除するsnapshot領域の取得元論理ボリュームのステータスをoffにします。
# lvchange -an /dev/VG名/LV名
例) VG名:VolGroup00 LV名LogVol00 の場合
# lvchange -an /dev/VolGroup00/LogVol00
3.snapshot領域を削除します。
# lvremove /dev/VG名/snapshot名
例) VG名:VolGroup00 snapshot名:snap00 の場合
# lvremove /dev/VolGroup00/snap00
4.snapshot領域の取得元論理ボリュームのステータスをonにします。
# lvchange -ay /dev/VG名/LV名
例) VG名:VolGroup00 LV名LogVol00 の場合
# lvchange -ay /dev/VolGroup00/LogVol00
5.必要に応じてsnapshot領域を再作成します。
# lvcreate -snapshot -L 領域サイズ -n snapshot名 /dev/VG名/LV名
例) 領域サイズ:20GB snapshot名:snap00 VG名:VolGroup00 LV名LogVol00 の場合
# lvcreate -snapshot -L 20G -n snap00 /dev/VolGroup00/LogVol00
[更新履歴]
2008年 7月 7日 新規作成