magic SysRq keyについて
[概 要]
本ドキュメントでは、magic SysRq key(Magic System Request Key)の設定および使用方法について説明します。
[注意事項]
本ドキュメントは、各ソフトウェア開発元の情報およびマニュアル等を元にした参考情報です。
本ドキュメントの内容は、予告なしに変更される場合があります。
本ドキュメントは、限られた評価環境における検証結果をもとに作成しており、全ての環境での動作を保証するものではありません。
本ドキュメントの内容に基づき、導入、設定、運用を行なったことにより損害が生じた場合でも、弊社はその損害についての責任を負いません。あくまでお客様のご判断にてご使用ください。
[SysRq]キーは通常のキーボードでは、[Alt]+[Print Screen]の組み合わせが該当します。
magic SysRq keyの設定を有効にする手順を示します。以下の手順はAsianux Server 3で確認を行っています。
1./etc/sysctl.confファイルの、"kernel.sysrq" の値を1 に設定します。
[変更前]
kernel.sysrq = 0
[変更後]
kernel.sysrq = 1
# sysctl -p
SysRqの機能を使うには、コンソールから [SysRq]+[コマンドキー]を押します。
[SysRq]キーは通常のキーボードでは、[Alt]+[Print Screen]が該当します。
SysRq : HELP : loglevel0-8 reBoot Crash tErm kIll saK showMem powerOff showPc unRaw Sync showTasks Unmount shoWcpus
キーの種類 | SysRqヘルプ表示 | 動作内容 |
---|---|---|
0-9 | loglevel0-8 | ログレベル操作 (/proc/sys/kernel/printk と同じ) |
b | reBoot | システムリブート |
c | Crash | カーネルパニックを発生させる |
e | tErm | init以外の全プロセスにSIGTERMシグナル送信 |
i | kIll | init以外の全プロセスにSIGTERMシグナル送信 |
k | saK | 仮想端末上の全プロセスにSAK(Secure Attention Key)を実行 |
m | showMem | メモリ情報表示 |
p | showPc | カレントプロセスの情報(バックトレース)表示 |
r | unRaw | キーボードrawモードをXLATEに設定 |
s | Sync | マウントされている全ファイルシステムのsync |
t | showTasks | 全プロセスの情報(バックトレース)表示 |
u | Unmount | readonlyで全ファイルシステムの再マウント |
w | shoWcpus | 全CPUのコールトレース情報表示 |
また、コマンドキー [m]、[p]、[t]、[w]は、障害の解析情報に使用することができます。
magic SysRq keyの詳細については、以下のドキュメントをご参照ください。
・2008年 3月 3日 新規作成