915resolutionを利用したワイドスクリーン出力の方法
本ドキュメントの内容はサポートサービスの対象外です。
[概 要]
本ドキュメントではintelのグラフィックチップを搭載したマシンにおいて、915resolutionを利用して1680x1050等のワイドスクリーン出力をする方法について説明します。
(本ドキュメントでは、Asianux Server 3を使用しています。)
[注意事項]
本ドキュメントは、各ソフトウェア開発元の情報およびマニュアル等を元にした参考情報です。
本ドキュメントの内容は、予告なしに変更される場合があります。
本ドキュメントは、限られた評価環境における検証結果をもとに作成しており、全ての環境での動作を保証するものではありません。
本ドキュメントの内容に基づき、導入、設定、運用を行なったことにより損害が生じた場合でも、弊社はその損害についての責任を負いません。
また、本ドキュメントの内容に関するサポートのお問い合わせはお受けしておりません。あくまでお客様のご判断にてご使用ください。
[設定方法]
Asianux Server 3に含まれているX.Orgは標準の状態では、intelのグラフィックチップを搭載したマシンにおいて1680x1050等のワイドスクリーン出力ができません。以下手順により915resolutionを導入することで、1680x1050の画面出力が可能になります。
今回は以下公式サイトで配布されているものに追加で965GM, G33, Q33, Q35サポートのパッチを適用しています。
http://www.geocities.com/stomljen/
■ 915resolutionパッケージのインストールと設定
1.以下URLよりrpmを/tmpへダウンロードします。
RPMS:
915resolution-0.5.3-2.1AXS3.i386.rpm
915resolution-0.5.3-2.1AXS3.x86_64.rpm
SRPMS:
915resolution-0.5.3-2.1AXS3.src.rpm
※これらのパッケージはサポート対象外です。あくまで評価目的でご利用下さい。
2.以下コマンドを実行し、rpmをインストールします。
i386の場合:
# rpm -ivh /tmp/915resolution-0.5.3-2.1AXS3.i386.rpm
x86_64の場合:
# rpm -ivh /tmp/915resolution-0.5.3-2.1AXS3.x86_64.rpm
3.以下コマンドを実行し、現在のビデオBIOSの設定を確認します。
※実行結果は環境により異なります。
# 915resolution -l
Intel 800/900 Series VBIOS Hack : version 0.5.3
Chipset: G33
BIOS: TYPE 1
Mode Table Offset: $C0000 + $269
Mode Table Entries: 27
Mode 30 : 640x480, 8 bits/pixel
Mode 32 : 800x600, 8 bits/pixel
Mode 34 : 1024x768, 8 bits/pixel
Mode 38 : 1280x1024, 8 bits/pixel
Mode 3a : 1600x1200, 8 bits/pixel
Mode 3c : 1920x1440, 8 bits/pixel
Mode 41 : 640x480, 16 bits/pixel
Mode 43 : 800x600, 16 bits/pixel
Mode 45 : 1024x768, 16 bits/pixel
Mode 49 : 1280x1024, 16 bits/pixel
Mode 4b : 1600x1200, 16 bits/pixel
Mode 4d : 1920x1440, 16 bits/pixel
Mode 50 : 640x480, 32 bits/pixel
Mode 52 : 800x600, 32 bits/pixel
Mode 54 : 1024x768, 32 bits/pixel
Mode 58 : 1280x1024, 32 bits/pixel
Mode 5a : 1600x1200, 32 bits/pixel
Mode 5c : 1920x1440, 32 bits/pixel
4.使用する予定のない解像度の“Mode”番号を指定して以下コマンドを実行します。
# 915resolution “Mode番号” “横解像度” “縦解像度”
実行例: 640x480を使用する予定がない場合、”Mode”として50を指定して1680x1050の設定をします。
# 915resolution 50 1680 1050
5.以下コマンドを実行し、設定が反映されていることを確認します。同一の解像度の設定が全て置換されます。(赤字部分)
# 915resolution -l
Intel 800/900 Series VBIOS Hack : version 0.5.3
Chipset: G33
BIOS: TYPE 1
Mode Table Offset: $C0000 + $269
Mode Table Entries: 27
Mode 30 : 1680x1050, 8 bits/pixel
Mode 32 : 800x600, 8 bits/pixel
Mode 34 : 1024x768, 8 bits/pixel
Mode 38 : 1280x1024, 8 bits/pixel
Mode 3a : 1600x1200, 8 bits/pixel
Mode 3c : 1920x1440, 8 bits/pixel
Mode 41 : 1680x1050, 16 bits/pixel
Mode 43 : 800x600, 16 bits/pixel
Mode 45 : 1024x768, 16 bits/pixel
Mode 49 : 1280x1024, 16 bits/pixel
Mode 4b : 1600x1200, 16 bits/pixel
Mode 4d : 1920x1440, 16 bits/pixel
Mode 50 : 1680x1050, 32 bits/pixel
Mode 52 : 800x600, 32 bits/pixel
Mode 54 : 1024x768, 32 bits/pixel
Mode 58 : 1280x1024, 32 bits/pixel
Mode 5a : 1600x1200, 32 bits/pixel
Mode 5c : 1920x1440, 32 bits/pixel
6.設定した解像度を使用するために、/etc/X11/xorg.confの「Section "Screen"」内の「SubSection "Display"」内の「Modes」を修正します。
※今回の例では640x480設定を削除し、1680x1050を追加しています。
# Modes "1024x768" "800x600" "640x480"
Modes "1680x1050" "1024x768" "800x600"
7.startxを実行し、設定した解像度で動作することを確認します。
# startx
8.動作を確認後、/etc/sysconfig/915resolutionへ以下の行を追加します。
RESOLUTION=“Mode番号 横解像度 縦解像度”
例:
RESOLUTION="50 1680 1050"
9.以下のコマンドを実行し、起動時に毎回設定が反映されるようにします。
# chkconfig 915resolution on
# chkconfig --list 915resolution
915resolution 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
10.再起動後、startxでの動作を確認して設定完了になります。
[更新履歴]
・2008年 3月 3日 新規作成