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Linux技術トレーニング 基本管理コース II

第6章 トラブルシューティング


4. ダンプ収集
4-1. diskdump
  • システムクラッシュ時のメモリダンプを指定されたディスクデバイスに出力する
    • 出力先ディスデバイスの指定およびフォーマット
    • サービスとして起動
      chkconfig diskdump on
      Service diskdump start
    • システムクラッシュ時にメモリダンプをディスクデバイスに出力
    • 再起動時にダンプ内容を別の場所にコピー
      /var/crash/127.0.0.1-yyyy-mm-dd-hh:mm/vmcore

diskdump

diskdumpは、ステムクラッシュ時にカーネルのメモリダンプをディスクに作成します。
diskdumpで作成されたvmcoreダンプファイルは、crashユーティリティによって分析できます。diskdumpは現在、以下に示すデバイスをサポートしています。

サポートデバイス一覧
・megaraid,aic7xxx,aic79xx,ide-disk,sym53c8xx,mptfusion,ipr,
sata_promise,sata_sx4,ata_piix,usb-storage,cciss

diskdumpを使用するには物理的なシステムメモリをすべて格納するのに充分な大きさの専用ディスクデバイスまたはディスクパーティションが必要になります。システムクラッシュが発生した際は、メモリ内容が出力先に設定されているディスクに書き込まれます。その後マシン再起動時(diskdump起動時)にデータはそのディスクから
/var/crash/127.0.0.1-yyy-mm-ddhh:mm/vmcore にコピーされます。
vmcoreファイルは/usr/bin/crashコマンドを使用して分析することができます。
/usr/bin/crashコマンドについての詳細はオンラインマニュアルを参照してください

diskdumpの設定
手順
  • 出力先デバイスの設定
  • 出力先デバイスのフォーマット
  • diskdumpの起動

diskdumpの設定

(1)出力先ディスクデバイスの設定

出力先ディスクデバイスを用意して、/etc/sysconfig/diskdumpファイルに設定します。
DEVICE=/dev/sdb5

(2)出力先ディスクデバイスのフォーマット

次にdiskdumpで使用できるようにフォーマットします。
# /sbin/service diskdump initialformat
/dev/sdb5: 100.0%

(3)diskdumpの起動

フォーマットが完了したら、diskdumpを起動できます。
# /sbin/service diskdump start
/dev/sdb5: 100.0%
マシン起動時に自動的にdiskdumpを起動させるには次のコマンドを実行します。
# /sbin/chkconfig diskdump on
diskdumpのテスト

次のコマンドを実行すると、カーネルパニックを発生させることができ、diskdumpの動作確認ができます。

# echo 1 > /proc/sys/kernel/sysrq
# echo c > /proc/sysrq-trigger

このテストにより、システムがクラッシュします。システムがクラッシュするとdiskdumpの働きにより、メモリダンプが指定されたディスクに出力されます。次回システムを再起動するとdiskdumpの働きにより出力されたダンプが
 /var/crash/127.0.0.1-yyyy-mm-dd-hh:mm/vmcore にコピーされます。そのデータを/usr/bin/crashコマンドを使うことにより、分析することができます。/usr/bin/crashコマンドの詳細についてはオンラインマニュアルを参照してください。


4-2.netdump
  • diskdumpと同等の機能
    • 違いは出力先がリモートのnetdumpサーバーマシンである点

netdump

netdumpはdiskdumpと機能的には同等の働きをしますが、違いは、ダンプの出力先がnetdumpの場合はリモートのnetdumpサーバーマシンであるということです。 netdumpはnetdumpクライアントとnetdumpサーバーから構成されます。

backup

  • netdumpサーバーの設定
    • netdumpユーザーパスワード設定
    • netdumpサービスの起動・設定

netdumpサーバーの設定

(1)netdumpユーザパスワードの設定

netdumpサーバーパッケージインストール時に、netdumpユーザが作成されます。 インストール後の状態ではパスワードがロックされているので、パスワードを設定します。
# /usr/bin/passwd netdump

(2) netdumpサービスの起動

 次のコマンドでnetdumpサーバーを起動します。
# /sbin/service netdump-server start
マシン起動時に自動的に起動させるためには、次のコマンドで設定します。
# /sbin/chkconfig netdump-server on

  • netdumpクライアントーの設定
    • /etc/sysconfig/netdumpファイルの設定
    • sshの設定
    • netdumpサービスの起動

netdumpクライアントの設定

(1) /etc/sysconfig/netdumpファイルを設定

NETDUMPADDRが必須項目となります。netdumpサーバーの IP アドレスを記述してください。DEV,NETDUMPMACADDR,SYSLOGADDRは必要に応じて設定してください。
(省略)
# LOCALPORT=6666
# DEV=
NETDUMPADDR=192.168.1.1
# NETDUMPPORT=6666
# NETDUMPMACADDR=
# IDLETIMEOUT=
# NETDUMPKEYEXCHANGE=none
# SYSLOGADDR=
# SYSLOGPORT=514
# SYSLOGMACADDR=
(省略)

(2)sshの設定

netdump クライアントインストール時に作成されるsshの公開キーをnetdumpサーバーに登録します。
#cd /etc/sysconfig/
#/bin/cat netdump_id_dsa.pub | \
>/usr/bin/ssh netdump@<netdumpサーバーIPアドレス> /bin/cat '>>'\ 
>/var/crash/.ssh/authorized_keys2

(3)netdumpサービスの起動

次のコマンドでnetdumpサービスを起動します。
# /sbin/service netdump start
マシン起動時に自動的に起動させるためには、次のコマンドで設定します。
# /sbin/chkconfig netdump on

  • netdumpの出力
    • netdumpサーバーの以下の場所
    • /var/crash/<netdump クライアントIPアドレス>-yyyy-mm-dd-hh:mm/

netdumpのテスト

次のコマンドをnetdumpクライアント側で実行すると、カーネルパニックを発生させることができnetdumpの動作確認ができます。

# echo 1 > /proc/sys/kernel/sysrq
# echo c > /proc/sysrq-trigger

netdumpサーバーの/var/crash/<netdump クライアントIPアドレス>-yyyy-mm-dd-hh:mm/ 配下に、log とvmcore-incompleteが作成されます。


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