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Linux技術トレーニング 基本管理コース II第6章 トラブルシューティング2. レスキューモードによるシステム起動レスキューモードによるシステム起動
レスキューモードによるシステム起動
何らかの原因によりLinuxが起動できない場合、インストールCDからLinuxを起動する方法があります。これをレスキューモードによるシステム起動といいます。Linuxが起動できない場合とは、たとえばルートファイルシステムの読み込みができないとか、MBRが壊れた場合などです。このような場合、ブートローダーが起動できず、ディスクからカーネルイメージをロードできません。そこで、レスキューモードによるシステム起動ではインストールCDからカーネルイメージをロードしてLinuxを起動します。しかし通常の起動であれば、起動に必要な初期化処理で自動的に実行される処理(例えば、/etc/rc.d/配下の処理など)は自動的には実行されないので、目的に応じて必要な初期化処理を手動で行う必要があります。このような、レスキューモードによるシステム起動ではLinuxに対する高度な知識が必要であり、操作を間違えるとシステム全体を破壊する可能性もあります。したがって慎重に操作することが必要です。
手順
手順
1. インストールCD1を挿入してマシンを起動します。
2. Bootプロンプトで、linux rescue と入力して、レスキューモードでシステムを起動します。 Boot : linux rescue3. 言語を選択する画面が表示されます。日本語の場合は[Japanese]を選択します。 4. キーボードを選択する画面が表示されます。日本語キーボードの場合は、[jp106]を選択します。 5. ネットワークの設定を行う画面が表示されます。ネットワーク機能を使用する場合は、DHCP/スタティックIPアドレスの設定をしてください。 6. ハードディスクをマウントするか選択する画面が表示されます。マウントするよう選択した場合は、/mnt/sysimageにマウントします。後からマウントすることも可能です。 7. シェルスクリプトが表示されます。これで目的に応じた作業を行うことができます。 ハードディスクをマウントした場合で、/mnt/sysimageを「/」として作業する場合は、次のコマンドを実行します。chroot環境を終了する場合はexitを実行します。 sh-3.00# /usr/sbin/chroot /mnt/sysimageレスキューモードを終了する場合は、以下のコマンドを実行します。そのまま、再起動します。 sh-3.00# exit |