/usr/bin/iostatは一回の実行でCPU使用率とディスクI/O統計二つのレポートを生成します。CPU使用率については/usr/bin/mpstatコマンドで詳細にレポートできます。おもにディスクI/O統計を採取するために使用します。

使用方法

$ /usr/bin/iostat [オプション][間隔 [回数]]

主なオプションとしては、以下のものがあります。

• -c：CPU使用率のみをレポートしディスクI/Oはレポートしない。
• -d：ディスクI/Oのみレポートし、CPU使用率はレポートしない。
• -k：単位をブロックではなく、キロバイト単位にする。(1ブロック=512バイト)
• -t：時間を表示する。

間隔(秒)を指定するとその間隔でレポートを繰り返し生成します。その場合、最初の１回目はシステムがブートしてからその時点までの統計情報をレポート生成します。２回目以降は前回との差分の統計情報をレポート生成します。また回数が指定してある場合はその回数分だけレポート生成します。

(例)2秒ごとに3回実行する

$ /usr/bin/mpstat 2 3

/usr/bin/iostatの表示項目は、以下の通りとなります。

コマンド実行例

[root@localhost ~]# /usr/bin/iostat
Linux 2.6.9-11.19AX (localhost.localdomain)      2005年08月18日

CPU平均:  %user   %nice    %sys %iowait   %idle
           1.00    0.16    5.69    2.57   90.58　⇒CPU使用率

デバイス:   tps   Blk_read/s   Blk_wrtn/s   Blk_read   Blk_wrtn
hda       2.05        37.65        19.15     627972     319340　⇒ディスクI/O統計