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Linux技術トレーニング 基本管理コース II

第1章 カーネル


2.カーネルのアップデート
2-1.カーネルのアップデート
カーネルのアップデートは、以下の手順で実施します。
  • 現在のカーネル・パッケージの確認
  • 最新のカーネル・パッケージの入手
  • 入手したカーネル・パッケージの適用
  • GRUBの更新
  • マシンの再起動

カーネルのアップデート

MIRACLE LINUXでは、セキュリティ問題、不具合に対応した新しいバージョンのカーネルをパッケージという形態でリリースしていきます。Linux管理者は、これらを必要に応じて、適宜適用していく必要があります。ここでは、その手順を説明していきます。

【1】現在のカーネルパッケージの確認

カーネルもパッケージで管理されているため、パッケージコマンドrpmを使用して以下の通り確認ができます。

# /bin/rpm ?qa | grep kernel
kernel-smp-devel-2.6.9-11.11AX
kernel-hugemem-devel-2.6.9-11.11AX
kernel-source-2.6.9-11.11AX
kernel-doc-2.6.9-11.11AX
kernel-devel-2.6.9-11.11AX
kernel-utils-2.4-13.1.66.1AX
kernel-2.6.9-11.11AX
#

※kernel-utilsは、アップデートとは無関係です。

【2】最新のカーネル・パッケージの入手

上記で確認したパッケージについて、最新バージョンのパッケージを入手し、適用するマシンのディスクに保存します。以下の例では、/tmp/kernelに保存しています。

# /bin/ls /tmp/kernel
kernel-smp-devel-2.6.9-11.11AX
kernel-hugemem-devel-2.6.9-11.11AX
kernel-source-2.6.9-11.11AX
kernel-doc-2.6.9-11.11AX
kernel-devel-2.6.9-11.11AX
kernel-2.6.9-11.11AX
#
【3】入手したカーネルパッケージの適用

新しいバージョンのカーネルパッケージは、追加インストール(rpm -i)と、アップデートインストール(rpm -U)のどちらかの手段でインストールすることができます。 カーネルパッケージのアップデート後に、システムが正常に立ち上がらなくなった場合に備えて、古いバージョンのカーネルパッケージを残しておくためには、kernel、kernel-smpパッケージを追加インストールします。
kernel、kernel-smpパッケージなどは、既にインストールされているパッケージより新しいバージョンであれば、複数バージョンのパッケージをシステムにインストールすることが可能です。また、kernel-sourceパッケージもカーネルモジュールのビルドに必要となる場合がありますので、合わせて追加インストールを行っておきます

# cd /tmp/kernel
# /bin/rpm -ihv kernel-2.6.9-11.11AX.i686.rpm \
      kernel-devel-2.6.9-11.11AX.i686.rpm \
      kernel-smp-devel-2.6.9-11.11AX.i686.rpm \
      kernel-hugemem-devel-2.6.9-11.11AX.i686.rpm \
      kernel-source-2.6.9-11.11AX.i686.rpm
Preparing...                ######################################[100%]
 1:kernel                   #################
  ・・・・

kernel-docパッケージも複数バージョンインストールすることが可能ですが、通常は複数のバージョンをインストールしておく必要は無いため、アップデートインストールを行います。

# cd /tmp/kernel
# /bin/rpm -Uhv kernel-doc-2.6.9-11.11AX.rpm
Preparing...                ######################################[100%]
 1:kernel-doc               #################
【4】GRUBの更新

新しいカーネルをデフォルトで起動できるように grubbyコマンドで/etc/grub.confのエントリーを修正します。

  • /etc/grub.confの 1番目 のエントリのカーネルをデフォルトで起動したい場合
    # /sbin/grubby --set-default=0
  • /etc/grub.confの n番目 のエントリのカーネルをデフォルトで起動したい場合
    # /sbin/grubby --set-default=(n-1)  
                                    ※ (n-1)には数値を指定します。3番目の場合は2。

なお、kernel、kernel-smp、kernel-hugememパッケージのインストール時に、/etc/grub.confに新しくインストールしたカーネルのエントリが追加されますので、マシン起動時のGRUBの画面で、インストールしたカーネルを選択することができます。

【5】マシンの再起動

リブートして、マシンの再起動を実施します。再起動後に以下のコマンドにて、カーネルのバージョンを確認します。

# /bin/uname -r
2.6.9-11.11AX

※マシン再起動時に新しいカーネルによる起動で問題が発生した場合は、古いバージョンのカーネルを選択して起動し、問題の解決を行って下さい。


2-2.カーネル関係のパッケージ
代表的なカーネル・パッケージ
  • kernel-<バージョン番号>
  • kernel-smp-<バージョン番号>
  • kernel-hugemem-<バージョン番号>
  • kernel-doc-<バージョン番号>
  • kernel-source-<バージョン番号>
  • kernel-devel

カーネル関係のパッケージ

MIRACLE LINUXにおいては、カーネルもパッケージとして管理されます。
代表的なものとして以下のものがあげられます。

・kernel-<バージョン番号>
ユニプロセッサマシン向けカーネル
・kernel-smp-<バージョン番号>
マルチプロセッサ、または、4GB以上のメモリを搭載しているマシン向けカーネル
・kernel-hugemem-<バージョン番号>
16GB以上の大規模なメモリを搭載しているマシン向けカーネル
・kernel-doc-<バージョン番号>
カーネルソース内のドキュメントやカーネルに関連したドキュメント
・kernel-source-<バージョン番号>
カーネルソース一式。サードパーティあるいはオリジナルのドライバをビルドする場合に必要になります。
・kernel-devel
サードパーティあるいはオリジナルのドライバをビルドする場合に最低限必要になるファイル一式。ヘッダファイル、makefile等で構成される。

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