SSDへAsianux Server4 == MIRACLE LINUX V6 SP1をインストールするときの注意事項
[質問]
SSD(Solid State Drive)を搭載したサーバにおいて、Asianux Server4 == MIRACLE LINUX V6 SP1をインストールすることができない場合があります。
[対象となる製品のバージョン]
Asianux Server4 == MIRACLE LINUX V6 SP1 for x86(32bit)
Asianux Server4 == MIRACLE LINUX V6 SP1 for x86-64(64bit)
[問題詳細]
インストール画面に従いインストールを進めると、パーティションの設定になります。パーティションを設定し[次(N)]を押すと、図 1 インインストール失敗画面のようにメッセージが画面に表示され、インストールが中断となります。
図 1 インストール失敗画面
[対処方法]
本問題はSSDの物理ブロックサイズが8キロバイトなど大きい値であった場合に発生します。
対処方法として、以下の手順にてインストールを行います。
例) /dev/sda5にext3ファイルシステムで/bootパーティションを作成
/dev/sda6にext4ファイルシステムで/ パーティションを作成
1. インストールDVDをDVD-ROMドライブより起動します。
2. 最初のインストール画面(図 2)まで手順を進めます。
図 2最初のインストール画面
3. Ctrl + Alt + F2 キーを押して、シェルが動作しているコンソールに切り替えます。
4. 最初のインストールが失敗したときに作成したパーティションが存在していますので、そのパーティションを手動でフォーマットします。このときに-Fオプションと-bオプションにて強制的にブロックサイズを設定します。
例として/dev/sda5をext3でフォーマットする場合には以下のコマンドを実行します。
# mkfs.ext3 -F -b1024 /dev/sda5
例として/dev/sda6をext4でフォーマットする場合には以下のコマンドを実行します。
# mkfs.ext4 -F -b4096 /dev/sda6
swapパーティションを手動でフォーマットする必要はありません。
5. Ctrl + Alt + F6 キー でグラフィカルインストール画面に戻ります。
6. パーティション設定で、手動でフォーマットをしたパーティションについて[フォーマットする(F)]のチェックを外し(図 3参照)、フォーマットをしないようにします。
図 3 パーティションのフォーマット有無の選択画面
[注意事項]
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[更新履歴]
2011年 12月 21日 新規作成