Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP2 について
■ Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP2 について
[概 要]
Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP2は、Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 の性能と機能の向上を実現させた、マイナーバージョンアップです。x86 アーキテクチャ (32bit) 用とx86-64 (64bit) 用の 2 種類が用意されていますが、これらの導入方法に違いはありません。
以降、この文書では SP2 と称します。
SP2 には、2012年11月6日までに弊社ウェブサイトで公開された修正をすべて含んだ上で、新しい修正や機能が追加されています。
SP2 で新たに追加・修正が行われたパッケージの一覧は以下の通りです。
Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP2 追加・修正パッケージ一覧
また、SP2 に含まれるパッケージの一覧は以下の通りです。
Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP2 rpm 一覧
Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP2 for x86-64 rpm 一覧
[注意事項]
1. Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP2 のインストールメディアは、システムの新規インストールのみに対応しています。現在運用中のシステムを SP2 相当にアップグレードするには yum コマンド をご利用ください。([DVD (ISO) イメージファイルの利用方法] 参照)
2. SP2 をご利用になる際は、必ずリリースノートに書かれた注意事項を確認してください。リリースノートは PDF またはテキスト形式で、ISO イメージファイルと一緒に配布されています。
[DVD(ISO) イメージファイルの利用方法]
●DVD(ISO) イメージファイルをダウンロードする
1. SP2 より前の Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 製品をお持ちの方は、ユーザー情報ページにログインしていただくことで、ISO イメージファイルがダウンロードいただけます。
2. ダウンロード後、ダウンロードした ISO イメージファイルが正しいかどうか、MD5SUM 値を確認してください。
以下は、ISO イメージファイルを置いたディレクトリが /tmp の場合の実行例です。
# cd /tmp
# md5sum Asianux-4.2-rc-i686-dvddisc-201210250937.iso
796c645784c9d02717d5b3c8c03cc61b Asianux-4.2-rc-i686-dvddisc-201210250937.iso
表示された値が、ISO イメージファイルをダウンロードしたページに書かれた MD5SUM 値と一致していれば、ダウンロードは成功しています。
●インストールDVDを作成し、SP2をインストールする場合
1. 普段ご利用の DVD-R/RW 作成ソフトで、入手した ISO イメージファイルを DVDメディア に記録します。
※Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 上で記録する場合は、cdrtools (cdrecord) が使用できます。
2. SP2 をインストールするサーバーの電源を入れ、作成した DVDメディア を DVD-ROM ドライブに挿入します。
3. インストーラが起動した後のインストール方法は、すべての Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 のバージョンと同一です。以下のURLに掲載のインストレーションガイドを参照し、インストールを進めてください。
Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6 SP2 インストレーションガイド
●ダウンロードしたISOイメージファイルから、SP2へアップデートする場合
1. インストールDVD(ISOイメージファイル)を yum リポジトリに設定します。
1.1 イメージファイルをマウントします。
以下の例では、/iso ディレクトリに格納している ISO イメージファイルを /media/Asianux にマウントしています。
# mount -o loop /iso/Asianux-4.2-rc-x86_64-dvddisc-201210250938.iso /media/Asianux
1.2 yum リポジトリファイルの設定ファイルを作成します。
# vi /etc/yum.repos.d/dvd-repo
[dvd-axs4]
name=Asianux Server 4 (SP2) DVD
mediaid=1351131904.271129
baseurl=file:///media/Asianux/Server <== イメージのマウントポイントに合わせて指定
metadata_expire=-1
gpgcheck=0
enabled=1 <== このリポジトリの 1 : 有効、 2 : 無効 の指定
「mediaid」については、以下のコマンドで確認できます。
# cat /media/Asianux/.discinfo
1351131904.271129 <== mediaid
Asianux Server
i386
ALL
また、「baseurl」は「file:///マウントポイント/Server」の形式で指定します。
ここでは、「/media/Asianux」を「マウントポイント」に入れることになります。
(参照:「インストールDVDをyumリポジトリに設定する方法」)
2. コマンドラインで以下のように実行します。
# yum clean all <== yum のキャッシュのクリア
Loaded plugins: aliases, axtu-plugin, changelog, downloadonly, kabi, presto, refresh-packagekit,
: security, tmprepo, verify, versionlock
Please register, or you can not connect to Asianux Update Server!
Loading support for kernel ABI
Cleaning repos: dvd-axs4 <== 1 で設定したリポジトリ名 “dvd-axs4”
Cleaning up Everything
0 delta-package files removed, by presto
# yum check-update <== アップデート候補のパッケージを表示
Loaded plugins: aliases, axtu-plugin, changelog, downloadonly, kabi, presto, refresh-packagekit,
: security, tmprepo, verify, versionlock
Please register, or you can not connect to Asianux Update Server!
Loading support for kernel ABI
389-ds-base.i686 1.2.10.2-20.AXS4 dvd-axs4
389-de-base-libs.i686 1.2.10.2-20.AXS4 dvd-axs4
DeviceKit-power.i686 014-3.AXS4 dvd-axs4
ImageMagick.i686 6.5.4.7-6.AXS4 dvd-axs4
ImageMagick-c++.i686 6.5.4.7-6.AXS4 dvd-axs4
:
:
# yum update <== インストール可能なすべてのパッケージをアップデート
Loaded plugins: aliases, axtu-plugin, changelog, downloadonly, kabi, presto, refresh-packagekit,
: security, tmprepo, verify, versionlock
Please register, or you can not connect to Asianux Update Server!
Loading support for kernel ABI
Setting up Update Process
Resolving Dependencies
--> Running transaction check
---> Package 389-ds-base.i686 1.2.10.2-20.AXS4 will be updated
---> Package 389-ds-base.i686 1.2.10.2-20.AXS4 will be an update
---> Package 389-de-base-libs.i686 1.2.10.2-20.AXS4 will be updated
---> Package 389-de-base-libs.i686 1.2.10.2-20.AXS4 will be an update
:
:
Total download size: 1.0 G
Is this ok [y/N]: y <== アップデートを実行する場合には「y」を入力して、[Enter] キーを押下
yum コマンドの使用方法については以下のページをご参照ください。
Asianux TSN と自動アップデートツールのご利用について
[更新履歴]
2012年12月13日 新規作成