IPMI Watchdogが機能しない

 

[対象となる製品のバージョン]

 

Asianux Server 3 for x86(32bit)

Asianux Server 3 for x86-64(64bit)

kernel-2.6.18-194.1.AXS3Asianux Server 3 SP3収録)以降のバージョンをご使用の場合

 

 

[質 問]

IPMI watchdogが機能しません。ipmi_watchdog ドライバをロードすると下記のメッセージが出力されます。

 

IPMI Watchdog: Unable to register misc device

 

 

[原 因]

Asianux Server 3 SP3kernel-2.6.18-194.1.AXS3から追加されたiTCO_wdtドライバが、ipmi_watchdogドライバをロードするよりも先にロードされている場合この現象が発生します。

iTCO_wdtドライバは、インテルICHに内蔵されているwatchdogデバイス(intel TCO timer based watchdog device)のためのドライバです。

ご使用のマシンでこのデバイスが使用可能な場合、iTCO_wdtドライバが自動的にロードされます。

iTCO_wdtドライバとipmi_watchdogドライバは同時に使用することができません。

 

 

[対 処]

1.下記のコマンドで、iTCO_wdtドライバがロードされていることを確認します。

 

# lsmod grep iTCO_wdt

iTCO_wdt      17956 0

 

2.IPMI Watchdogを使用するには、iTCO_wdtドライバをロードさせない設定を行う下記の方法が考えられます。

 

方法1: ロードされるドライバを/bin/trueに置き換える。

 

1) 下記のファイルにinstallの行を追加します。

ファイル: /etc/modprobe.conf

install iTCO_wdt /bin/true

 

2) 設定を反映するためOSを再起動します。

 

 

方法2: iTCO_wdtドライバをロードしないようにする。

 

1) 下記のファイルにblacklistの行を追加します。

ファイル: /etc/modprobe.d/blacklist

blacklist iTCO_wdt

 

2) 設定を反映するためOSを再起動します。

 

 

 

[関連資料]

IPMI watchdogの設定方法

 

 

[注意事項]
本ドキュメントの内容は、予告なしに変更される場合があります。
本ドキュメントは、限られた評価環境における検証結果をもとに作成しており、全ての環境での動作を保証するものではありません。
本ドキュメントの内容に基づき、導入、設定、運用を行ったことにより損害が生じた場合でも、弊社はその損害についての責任を負いません。あくまでお客様のご判断にてご使用ください。

 

 

[更新履歴]

2010年 12月 17日 新規作成