/usr を別パーティションにしている場合のアップグレードの諸注意

[対象となる製品のバージョン]

 

Asianux Server 3 for x86(32bit)

Asianux Server 3 for x86-64(64bit)

 

[質  問]

/usr を別パーティションで構成している環境の場合、device-mapper-1.02.32-1.AXS3にアップデートをした後、再起動を行うとvmsetupfsckにて「libreadline.so.5」が見つからないと表示されOSが起動できなくなる問題があります。
この問題はdevice-mapper-1.02.39-1.1.AXS3以降のバージョンで修正されていますので、 パッケージを最新バージョンにアップデートいただくことで解決します。また、下記の[対処]方法によっても解決することが可能です。

 

device-mapperのアップデート情報

https://tsn.miraclelinux.com/tsn_local/index.php?m=errata&a=detail&eid=1030

 

[対  処]

/usr を別パーティションで構成している環境の場合は、device-mapper-1.02.32-1.AXS3へのアップデートは行わないでください。

device-mapperのアップデートを必要とする場合は、device-mapper-1.02.32-1.AXS3へアップデートをした後、再起動する前に、以下の作業を行ってください。

 

# cp /usr/lib64/libncurses.so.5.5 /lib64/

# cp /usr/lib64/libreadline.so.5.1 /lib64/

# cp /usr/lib64/libdmraid.so.1.0.0.rc13-17 /lib64/

# ldconfig

 

x86-64版での例です。X86版ではlib64libに読みかえてください。

 

上記手順を行わず再起動した場合は、インストールCDまたはDVDrescueモードで起動し、上記ライブラリをコピーした後、システムをsingleモードで起動し、ldconfigを行ってください。

 

[注意事項]
本ドキュメントの内容は、予告なしに変更される場合があります。
本ドキュメントは、限られた評価環境における検証結果をもとに作成しており、全ての環境での動作を保証するものではありません。
本ドキュメントの内容に基づき、導入、設定、運用を行ったことにより損害が生じた場合でも、弊社はその損害についての責任を負いません。あくまでお客様のご判断にてご使用ください。

 

[更新履歴]

2010年 330日 新規作成

2010年 419日 修正