ログローテートするログファイルの監視
[概 要]
本ドキュメントでは、Zabbix エージェントにおいて、ログローテートされるログファイルを監視する設定方法をご紹介します。この設定により、ログローテートされる直前にログファイルに記録されたログを取りこぼす可能性を減らすことができます。
[注意事項]
この機能はミラクル・リナックス配布の zabbix-agentd 1.6.8-3 以降の 1.6 系のバージョンにて利用可能です。
[確認環境]
Zabbixサーバ: ミラクル・リナックス配布のLinux版 zabbix-server 1.6.8-3 以降
Zabbixエージェント: ミラクル・リナックス配布の zabbix-agentd 1.6.8-3 以降
Zabbixサーバ動作確認OS: Asianux Server 3 ==MIRACLE LINUX V5(32bit、64bit)
Zabbixエージェント動作確認OS: Asianux Server 3 ==MIRACLE LINUX V5(32bit、64bit), Windows 2000 Server, Windows Server 2003 x86, Windows Server 2003 x64, Windows Server 2008 x86, Windows Server 2008 x64
[手 順]
■Zabbixに登録している監視対象ホストのホスト名と、設定ファイルzabbix_agentd.confのHostnameが一致していることを確認
Hostname=「監視対象ホストのホスト名」
この設定をしていない場合は、zabbix_agentd.confに設定してZabbixエージェントを再起動して下さい。
■ログローテートに対応したログファイルの監視設定
ログローテートされるログファイルの監視に対応するために、監視設定に使用するキーの引数を拡張しています。以下を参考にキーの設定をしてください。引数3, 4がミラクル・リナックスによる拡張部分になります。
log[ログファイル <, 正規表現, ログローテート後のログファイル名, エンコード指定>]
引数1: 監視対象のログファイル名を指定してください
引数2: 正規表現(省略可能)
引数3: 監視対象のログファイルのログローテート後のファイル名を指定してください(省略可能)
引数4: 監視対象のログファイルのエンコードを指定してください。「ACP」(SJISを使用する場合はこちら)もしくは「UTF8」を指定可能です。何も指定しない場合はASCII文字列として読み込みます。(省略可能)
今回の例では以下のような設定をしました。
名前: log[c:\out.log,,c:\out.log.1] ・・・任意の文字列を設定可能
タイプ: ZABBIXエージェント(アクティブ)
キー: log[c:\out.log,,c:\out.log.1] ・・・次のキーについての説明を参照のこと
データ型: ログ
更新間隔(秒): 1 ・・・ログの取りこぼしを避けるため、1秒に設定することを推奨
ヒストリの保存期間(日): 7 ・・・任意の期間を設定可能
ステータス: 有効
キーについての説明:
log[c:\out.log,,c:\out.log.1]
引数1: 監視対象のログファイル名として、c:\out.log を指定
引数2: なし
引数3: 監視対象のログファイルのログローテート後のファイル名として、c:\out.log.1 を指定
引数4: なし
■監視ログを確認
数分待つと以下のようにログが収集されはじめます。
[更新履歴]
2010年 2月 3日 新規作成