netdump 時の注意点について(MIRACLE LINUX V4.0 SP3)

[対象となる製品のバージョン]

 MIRACLE LINUX V4.0 SP3 - Asianux Inside

 MIRACLE LINUX V4.0 SP3 - Asianux Inside for x86-64

 

[質  問]

netdump を行うと、netdump サーバーに vmcore を生成しない場合がある。

 

[原  因]

この現象は、MIRACLE LINUX V4.0 SP3 の以下の条件をすべて満たす環境で、netdump を使用する際に発生する可能性があります。

 

   ・ネットワークインタフェースカードに igb を用いている

   ・smp または largesmp のカーネルを用いて boot する

   ・X Window System を起動している

   ・手動 (Alt+SysRq+C) netdump を取得する

 

[対  処]

発生原因となる条件を回避することにより、netdump を正常に取得することができます。

一例として、ランレベルの変更により、問題を回避する方法を以下に記載します。

 

ランレベル5 GUIログインのマルチユーザーモード) からランレベル3 (マルチユーザーモード) に変更する場合は、2つの方法があります。

 

1.デフォルトのランレベルを変更する

/etc/inittab のデフォルトランレベルを 5 から 3 に変更し、再起動を行う。

 

 

#id:5:initdefault:

id:3:initdefault:

 

 

2.起動中にランレベルを変更する

telinit コマンドを利用し、ランレベルを 5 から 3 に変更する。

 

 

# telinit 3

 

 

また、ランレベルの変更については以下の情報も参照してください。

 

 テクノロジー情報 3-2.ランレベルの変更

 

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[更新履歴]

2009年 223日 新規作成