udevを使用してデバイスファイル名を固定する方法
Fibre Channelスイッチを利用して複数のハードディスクを利用している場合に、システムの再起動後にデバイスの名前が変更されることがあります。その現象が発生すると、Asianux Server 3 はファイルシステムのマウントに失敗してしまい、システムの起動に失敗する場合があります。
Asianux Server 3 for x86(32bit)
Asianux Server 3 for x86-64(64bit)
[設定方法]
udevによって作成されたデバイス名称を利用することで、名前を固定することができます。
1./dev/disk配下にudevによるデバイス名が作成されていることを確認します。
/dev/disk/by-path/pci-0000:02:01.0-fc-0x20010000138402a0:0x0001000000000000
/dev/disk/by-path/pci-0000:02:01.0-fc-0x20010000138402a0:0x0001000000000000-part1
/dev/disk/by-path/pci-0000:02:01.0-fc-0x20010000138402a0:0x0001000000000000-part2
/dev/disk/by-path/pci-0000:02:01.0-fc-0x20010000138402a0:0x0001000000000000-part3
2.以前のデバイス名を利用しているファイルを、1.にて確認したudevで作成されたデバイス名に変更します。
例えば、起動時にマウントされるディスクは、/etc/fstab にかかれていますので、このファイル内で従来のデバイス名(/dev/sda1など)の代わりに 1.で確認した名前を利用します。
[補 足]
udevによって生成されるデバイス名は、以下のルールによって生成されます。このデバイス名は、実際のデバイスファイル(/dev/sda)へのシンボリックリンクです。
/dev/disk/by-path/<パスID>-<WWPN>:<LUN>-<パーティション>
パスID
ホストバスアダプタが接続されているPCIのパスID。Pci-0000:02:01.0のような値を持ちます。
World Wide Port Name (WWPN)
ディスクデバイス上固定的に割り当てられている64ビットのアドレス。fc-0x20010000138402a0のような値を持ちます。
Logical Unit Number (LUN)
デバイス内のLogical Unit Number。 0X0001000000000000のような値を持ちます。
パーティション
パーティションのデバイスファイル。この値が存在しないものはデバイス自体を示します。
なお、udevの詳細については、udev(8)やudevinfo(8)のオンラインマニュアルを参照してください。
[更新履歴]
2008年 9月22日 新規作成