複数のNICが混在する環境でネットワークデバイス名が変更される

[質  問]

複数のネットワークカードが混在する環境で、起動のたびにネットワークデバイス名が変更される

 

[対象となる製品のバージョン]

 Asianux Server 3 for x86(32bit)

 Asianux Server 3 for x86-64(64bit)

 MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside

 MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside for x86-64

 

[問題詳細]
複数のネットワークカード(NIC)が混在する環境においては、起動のたびにネットワークデバイス名が変更され、通信が行えない場合があります。

MIRACLE LINUX V4.0およびAsianux Server 3では、デバイス管理方式にudevを利用しているため、ネットワークカードとシステムが管理するネットワークデバイスに明確な関連付けを行わない場合に、現象が発生します。

 

/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth* HWADDRの記述が無い場合は、ネットワークデバイスの関連付けがされていませんので、[回避策]を参照のうえ、適切な設定を行ってください。

 

 

DEVICE=eth0

BOOTPROTO=dhcp

HWADDR=xx:xx:xx:xx:xx:xx ← HWADDRの設定を確認してください。

 

 

 

[回避策]
ネットワークカードとシステムが管理するネットワークデバイスに関連付けを行うことにより、問題を回避することができます。

 

/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth* にはネットワークデバイスの設定が記述されています。この設定ファイルにネットワークカードのMACアドレスを記述することによって、関連付けを行うことができます。

 

1.MACアドレスの確認

 

例)eth0として認識しているネットワークカードのMACアドレスを確認する場合

 

$ /sbin/ifconfig eth0 | grep HWaddr

eth0 Link encap:Ethernet HWaddr xx:xx:xx:xx:xx:xx ネットワークカードのMACアドレス

 

 

2./etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth* の設定

 

例)ifcfg-eth0の設定

 

DEVICE=eth0

BOOTPROTO=dhcp

HWADDR=xx:xx:xx:xx:xx:xx ネットワークカードのMACアドレスを記述する

 

 

[補足事項]
xnetwareを利用してネットワークの設定を行った場合は、HWADDRなどの設定が初期化されます。この場合は、以下の情報を参照し、HWADDRなどの設定を追加してください。

 


[注意事項]

本ドキュメントは、各ソフトウェア開発元の情報およびマニュアル等を元にした参考情報です。

本ドキュメントの内容は、予告なしに変更される場合があります。

 

本ドキュメントは、限られた評価環境における検証結果をもとに作成しており、全ての環境での動作を保証するものではありません。

本ドキュメントの内容に基づき、導入、設定、運用を行なったことにより損害が生じた場合でも、弊社はその損害についての責任を負いません。あくまでお客様のご判断にてご使用ください。

  
[更新履歴]

2009年 8 5日 修正

2008年 718日 新規作成