kSarによるsarのグラフ化について

本ドキュメントの内容はサポートサービスの対象外です。

 

[概  要]

CPU、メモリ、I/O負荷等のシステムの稼動状況は、sar コマンドを使用して確認することができます。

本ドキュメントでは、sarの数値データをグラフにするツール kSar を紹介します。

 

なお、sarのログは、cronで定期的に実行され、"/var/log/sa/sa*" にデータが保存されています。

MIRACLE LINUX V4.0およびAsianux Server 3 には、sar は標準でインストールされており、特別な設定は必要ありません。

 

[注意事項]
本ドキュメントは、各ソフトウェア開発元の情報およびマニュアル等を元にした参考情報です。
本ドキュメントの内容は、予告なしに変更される場合があります。

 

本ドキュメントは、限られた評価環境における検証結果をもとに作成しており、全ての環境での動作を保証するものではありません。
本ドキュメントの内容に基づき、導入、設定、運用を行なったことにより損害が生じた場合でも、弊社はその損害についての責任を負いません。
また、本ドキュメントの内容に関するサポートのお問い合わせはお受けしておりません。あくまでお客様のご判断にてご使用ください。

 

[確認環境]
kSar-4.0.12.jar

 

Asianux Server 3

jdk-1.6.0_01-fcs
sysstat-7.0.4-1AX

 

MIRACLE LINUX V4.0 SP2

jdk-1.5.0_06-fcs
sysstat-5.0.5-11.1AX

 

sar sysstat パッケージに含まれています。

 

[設定方法]

1.kSarの入手

kSarは以下のURLからダウンロードできます。

 

ホームページ

http://ksar.atomique.net/

ダウンロード

http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=179805

マニュアル

http://ksar.atomique.net/doc.html

 

2.事前準備

 

以下の手順でsa(/var/log/sa/sa*)ファイルをテキストファイルに出力します。

sarコマンドの実行には、root権限が必要です。

 

(1)LANGCに変更します。

 

# LANG=C

 

 

(2)saファイルをテキストに出力します。

 

)sa04sa04.txtに出力する場合

 

# cd /var/log/sa

# sar -A -f sa04 > sa04.txt

 

 

3.使用方法

 

(1)kSarを実行します。

ダウンロードしたkSarパッケージを保存したディレクトリへ移動し、以下のコマンドを実行します。

なお、kSarは、GUIで使用するツールですので、X-Windowが利用可能な環境で実行してください。

 

 下記の例では、kSarパッケージのバージョンは4.0.12ですが、ダウンロードしたバージョンによって適宜読み替えてください。

 

# java -jar kSar-4.0.12.jar &

 

 

(2)kSarから、2で作成したテキストファイルを指定して開きます。(GUIの操作)

 

[Data] -> Load from text file...

 

 

4.その他の使用方法

 

windowは複数枚開くことが出来、並べて比較することができます。(GUIの操作)

 

(1) [File] -> New Window

(2) [Window] -> tile

 

 

他ホストの稼働状況ををSSH経由でモニタすることができます。(GUIの操作)
※sar
コマンドの実行には、root権限が必要です。

 

[Data] -> Launch SSH command...

 

コマンド例: sar2秒ごとに実行し、リアルタイムに変化を見る場合

 

sar -A 2 0

 

尚、sarの詳細につきましては、manをご参照下さい。

 

# man sar

 

 

[更新履歴]
2008年 5月 14日 新規作成