AsianuxにはOracle製品のインストールを支援するためのユーティリティ [Install Navigator for Oracle(ORANAVI)]がバンドルされています。
このORANAVIを使うことによりOracle用の環境変数の設定やユーザーの作成を自動化することができるので、初心者でも簡単にOracle製品のインストールができます。
注:Asianux Server 3.0(SP無し)にバンドルのOranaviはOracle11gに未対応です。別途ダウンロードとインストールが必要です。
以下の一覧は、Oracle Database11g Release 1をインストールする要件として必要とされているパッケージです。OSインストール時のパッケージ選択で「すべて」を選択すれば、特に追加インストールする必要のあるパッケージはありません。インストールされているパッケージのCPUアーキティクチャを表示するには以下の形式を使用します。
rpm -q --qf "%{NAME}-%{VERSION}-%{RELEASE}.%{ARCH}\n" (パッケージ名)
32bit版
binutils-2.17.50.0.6-2.i386
compat-libstdc++-33-3.2.3-61.1AX.i386
elfutils-libelf-0.125-3.i386
elfutils-libelf-devel-0.125-3.i386
gcc-4.1.1-52.2.1.i386
gcc-c++-4.1.1-52.2.1.i386
glibc-2.5-12.1AX.i686
glibc-common-2.5-12.1AX.i386
glibc-devel-2.5-12.1AX.i386
glibc-headers-2.5-12.1AX.i386
libaio-0.3.106-3.2.i386
libaio-devel-0.3.106-3.2.i386
libgcc-4.1.1-52.2.1.i386
libstdc++-4.1.1-52.2.1.i386
libstdc++-devel-4.1.1-52.2.1.i386
make-3.81-1.1.i386
sysstat-7.0.4-1AX.i386
unixODBC-2.2.11-7.1.1AX.i386
unixODBC-devel-2.2.11-7.1.1AX.i386
x86_64版
binutils-2.17.50.0.6-2.x86_64
compat-libstdc++-33-3.2.3-61.1AX.x86_64
compat-libstdc++-33-3.2.3-61.1AX.i386 (32 bit)
elfutils-libelf-0.125-3.x86_64
elfutils-libelf-devel-0.125-3.x86_64
gcc-4.1.1-52.2.1.x86_64
gcc-c++-4.1.1-52.2.1.x86_64
glibc-2.5-12.1AX.x86_64
glibc-2.5-12.1AX.i686 (32 bit)
glibc-common-2.5-12.1AX.x86_64
glibc-devel-2.5-12.1AX.x86_64
glibc-devel-2.5-12.1AX.i386 (32 bit)
libaio-0.3.106-3.2.x86_64
libaio-0.3.106-3.2.i386 (32 bit)
libaio-devel-0.3.106-3.2.x86_64
libgcc-4.1.1-52.2.1.x86_64
libgcc-4.1.1-52.2.1.i386 (32 bit)
libstdc++-4.1.1-52.2.1.x86_64
libstdc++-4.1.1-52.2.1.i386 (32 bit)
libstdc++-devel-4.1.1-52.2.1.x86_64
make-3.81-1.1.x86_64
sysstat-7.0.4-1AX.x86_64
5.1. Install Navigator for Oracle(ORANAVI)の起動
まずrootユーザでログインします。起動画面がコマンドラインインターフェースの場合は「startx」と入力して、Xサーバを立ち上げグラフィカルインターフェースにします。スタートメニューから[アプリケーション]-[ユーティリティ]-[インストールナビゲータfor Oracle]を選択、または端末ウィンドウで下記のコマンドを実行します。
# oranavi &
ORANAVIの起動画面が表示されたら、「Oracle Databaseをインストールする」を選択して次に進みます。
5.2. ソースメディアの選択
Oracleのインストールメディア(runInstallerのあるディレクトリ)を指定します。DVDからインストールする場合はCD-ROM/DVD-ROMを選択し、[進む]をクリックします。
5.3. バージョンの確認
インストールするOracle製品のバージョンが表示されますのでこのままでよい時は[OK]をクリックします。
5.4. ユーザアカウント情報の入力
Oracle用のグループ名とユーザ名を登録します。変更の必要がなければデフォルト値のまま次に進みます。
5.5. ユーザの属性情報の入力
Oracleユーザのパスワードとホームディレクトリ(既定値:/home/ユーザ名)を設定し、[進む]をクリックします。
5.6. Oracle用の環境変数の設定
Oracle用の環境変数の入力画面が表示されます。必要に応じて既定値を修正してください。また、NLS_LANGや他の環境変数を設定する場合は[上記以外の環境変数にデフォルト値を使用する]のチェックを外します。ここではチェックを入れて次に進みます。
5.7. Apacheの設定
Oracleデータベースのための環境変数をApacheの設定ファイルに追加します。[はい]を選択して次に進みます。
5.8. Oracle Universal Installerの起動
「Oracle のインストーラを起動しますか?」という画面が表示されます。[OK]をクリックします。
5.9. インストールする製品の選択
Oracle Universal Installerが起動します。
OracleDatabaseのインストールを選択します。
5.10. インストール方法の選択
「基本インストール」か「拡張インストール」を選択できますが、ここでは「基本インストール」を選択します。「Oracleホームの場所」の設定と「インストール・タイプ」の選択をして「初期データベースの作成」にチェックをします。「データベース・パスワード」を入力して[次へ]をクリックします。
5.11. インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定
インベントリを格納するディレクトリを指定するとともに、Oracleデータベースのインストール管理者用のグループ名を指定します。一般には「oinstall」を指定します。入力し終ったら次へ進みます。
5.12. 製品固有の前提条件のチェック
自動的にチェックが終り、問題がない場合は[次へ]をクリックします。
以下のようなエラーが発生する場合があります。
オペレーティング・システムの要件を確認中...
予期した結果:
enterprise-4,enterprise-5,redhat-4,redhat-5,SuSE-10,asianux-2,
asianux-3の1つ
実際の結果:asianux-n/a
チェックが完了しました。このチェックの全体的な結果: 失敗しました <<<<
問題: 現行オペレーティング・システムでは、
Oracle Database 11gの動作は保証されていません。
推奨: ソフトウェアを適切なプラットフォームにインストールしていることを
確認してください。
その場合、下記資料を参照して適切な対処を行ってください。
Oracle DataBase 11g Release 1 (11.1.0.x)のOUI(Oracle Universal Installer)の「製品固有の前提条件のチェック」について
http://www.miraclelinux.com/technet/faq/data/00155.html
5.13. Oracle Configuration Manager登録
Oracle Configuration Managerを有効化する場合は必要な情報を入力します。
今回はそのまま[次へ]をクリックします。
5.14. サマリー
インストールするモジュールの一覧が表示されます。[インストール]をクリックします。
5.15. インストール
インストールが行われます。
5.16. コンフィギュレーション・アシスタント
各種構成ツールが自動的に起動されます。
5.17. Database Configuration Assistantの起動
Configuration Assistantが自動的に起動し、データベースを作成します。
5.18. データベース作成の完了
下記の画面が表示されたら[OK]ボタンをクリックします。
5.19. rootユーザでのスクリプトの実行
すべての作業が終わると、2つのスクリプトをrootユーザで実行するように表示されます。画面の指示に従って、端末ウィンドウからrootユーザーでそれらを実行します。
(例)
# /opt/app/oracle/oraInventory/orainstRoot.sh
# /opt/app/oracle/product/11.1.0/db_1/root.sh
スクリプトの実行が終了したら、[OK]ボタンをクリックします。
5.20. インストールの終了
これでインストールが完了しました。[終了]をクリックしてインストーラを終了してください。
Oracleデータベースのインストール詳細はORANAVIと同時に立ち上がるInstall Navigator for Oracleユーザーズガイドをご参照ください。 また、日本オラクルのサイトにおいてOracle製品のインストール方法の詳細が紹介されています。
OTN-J Oracle Database 11gインストール: http://otn.oracle.co.jp/tech/install/oracle11g.html