MIRACLE LINUXにはOracle製品のインストールを支援するためのユーティリティ [Install Navigator for Oracle(ORANAVI)]がバンドルされています。
このORANAVIを使うことによりOracle用の環境変数の設定やユーザーの作成を自動化することができるので、初心者でも簡単にOracle製品のインストールができます。
インストールの前に
Oracle Database 10gをインストールするには、下記の要件を満たしている必要があります。
メモリ |
512MB以上 |
ディスク空き容 |
ソフトウェアファイル用:2.5GB
データベースファイル用:1.2GB ※/tmpに400MB以上
スワップ領域:1GBまたは搭載メモリの2倍
※搭載メモリが2GB以上の場合は1〜2倍 |
インストール手順
1.
Install Navigator for Oracle(ORANAVI)の起動
テキストログインの場合は、rootユーザーでログインし次のコマンドを実行します。
# oranavi &
グラフィカル(GUI)ログインの場合は、スタートメニューから[コマンドを実行]を選び、oranavi と入力し実行をクリックします。
ORANAVIの起動画面が表示されます。メニューから「Oracle DBMSのインストール」を選択して次に進みます。
2.
ソースメディアの選択
Oracleのインストールメディアを指定します。CDからインストールする場合はCD-ROMを選択し、[次]をクリックします。
3.
バージョンの確認
インストールするOracle製品のバージョンが表示されますので、正しければ[OK]をクリックします。
4.
アカウント/ユーザー情報の入力
Oracleのユーザアカウント情報入力画面が表示されます。必要に応じて内容を修正し次にすすみます。
5.
ユーザ属性の登録
ユーザ属性情報の登録画面が表示されます。パスワードとホームディレクトリを設定します。
6.
Oracle用の環境変数の設定
Oracle用の環境変数の入力画面が表示されます。必要に応じて修正してください。また、NLS_LANG等、他の環境変数を独自に設定する場合は[その他の環境変数に典型的な値を設定します]をクリックし、チェックを外してください。
7.
NLS_LANGの設定 (オプション)
[その他の環境変数に典型的な値を設定します]のチェックを外した場合は、NLS_LANGの設定画面が表示されます。表示されているもの以外に設定する場合は[その他] をクリックし、値を入力します。
8.
Oracle用の環境変数の追加
追加される環境変数の一覧が表示されます。これらを .bash_profile に追加してもよい場合は、 [はい] が選択されている状態(既定値)で [次] をクリックします。既に示された環境変数の設定が追加されている場合は、 [いいえ] をクリックしてから [次] をクリックします。
9.
環境変数の確認
設定される環境変数の一覧が表示されます。確認して[OK]をクリックしてください。
10.
Apache 用の環境変数の設定
Apache上で動作するアプリケーションサーバ(PHP、WebDBなど)を利用する場合は、Oracleデータベース用の環境変数をApacheの設定ファイルに追加します。
[はい]を選択して次に進みます。
11.
Oracle Universal Installerの起動
Oracle DBMS のインストールを開始するかどうかの確認画面が表示されます。
すぐにインストールを開始する場合は [OK] をクリックします。もう一度設定項目等を確認したい場合は [前] をクリックします。
Oracle Universal Installerが起動します。[次へ]をクリックして、先に進みます。
12.
インベントリの場所・UNIXグループの指定
インベントリを格納するディレクトリを指定すると共に、Oracle データベースのインストール管理者用のグループ名を指定します。一般には「oinstall」を指定します。入力し終わったら [次へ] をクリックします。
13.
orainstRoot.shの実行
このコンピュータに初めてOracleをインストールするときは、rootユーザーで特定の処理を実行するよう表示されます。別のコンソールを起動させ、次のシェルスクリプトを実行してからインストールを続行してください。
# /opt/app/oracle/oraInventory/orainstRoot.sh
14.
root.shの実行
すべての作業が終わるとroot.shを実行するように表示されます。指示に従ってrootユーザーでroot.shを実行します。
# /opt/oracle/product/10.1.0/root.sh
コンソール上での実行が終了したら、セットアップ権限ウィンドウの[OK]ボタンをクリックします。
15.
インストールの終了
これでOracle Database 10gのインストールが完了しました。[終了]をクリックしてインストーラを終了してください。
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