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2004/06/03
MIRACLE LINUXで利用するInsight Manager用 Linux版エージェント
Standard Edition V2.1 対応

MIRACLE LINUXで利用するInsight Manager用 Linux版エージェント

MIRACLE LINUXでの利用方法を解説しています。


目次

  1. Insight Manager用 Linux版エージェントとは
  2. インストール手順
  3. 付録、Array Configuration Utility/XEの利用

  1. Insight Manager用 Linux版エージェントとは

     管理クライアント(Insight Manager)やWebからサーバーハードウェアのステータスを管理できるソフトウェアです。

     通常はWindowsクライアントにインストールしたInsight Managerから管理、監視を行います。

    構成している要素は以下の通りです。

    • Windowsクライアント上のInsight Manager
      (サーバー添付のManagement CD-ROMに収録)
      ※Windowsクライアントを利用しなくても、Webエージェントによりブラウザからも管理、監視可能です。
    • MIRACLE LINUX上のhpasm + cmastor + cmanic + ucd-snmp(hpカスタム)デーモン
    • kernelモジュールの各デバイス用ドライバ

    二重化しているNICや、RAIDを構成しているディスクのステータスも確認することが可能です。  

    参考サイト↓
    Insight Manager用 Linux版エージェントと、Insight Managerのご紹介
    PSP: ProLiant Support Pack

  2. インストール手順

    ※以下の内容はHP DL380G2でのみ動作確認をおこなっており、他のシステムでの動作を保障するものではありません。

    1. ディストリビューションチェックを回避するための作業

      Update3のメディアをご利用の方はこの作業は必要ありません。

       hp製RPMパッケージはディストリビューションのチェックを行っており、エラーとなります。
       このエラーを回避するため、「mlsetver」を入手して以下のコマンドを実行してください。

      # mlsetver -v as21

    2. HP製NICドライバのインストール

      NICのステータスを管理するためには、必ずHP製ドライバをインストールする必要があります。

      ※ビルドとインストールには、開発環境とkernel-sourceパッケージが必要となります。

      1. 現在起動しているカーネルバージョンの確認
        # uname -r
        2.4.9-e.25.60ml
      2. kernel-sourceのバージョン確認作業
        # rpm -q kernel-source
        kernel-source-2.4.9-e.25.60ml
        現在起動しているカーネルのバージョンとkernel-sourceのバージョンが同じことを確認してください。


      ソースRPMを以下のサイトもしくは
      参考サイトより入手してビルドインストールしてください。
      e100
      e1000
      bcm5700
      PSP: ProLiant Support Packを展開して入手することも可能です。)

      インストール手順(各ドライバのページを参照してください)
      参考サイト↓
      Ethernetについての技術情報

    3. hpカスタムucd-snmpのインストール

       ucd-snmpはHP独自のMIBをサポートし、hpasmと連携してsnmpプロトコルのサポートを行います。外部ホストからの監視を行わない場合も必ずインストールしてください。

      HPが公開している、ucd-snmpパッケージはRPM-4.04以降が必要となりインストールできませんので、以下をMIRACLEのサイトより入手してインストールしてください。
      ※このパッケージはサポート対象外です。
      ucd-snmp-4.2.5-79.1ml.i686.rpm  →http / →ftp

      #rpm -ivh ucd-snmp-4.2.5-79.1ml.i686.rpm

      サービスの起動、停止手順
      # service snmpd start
      # service snmpd stop
      インストール後、起動した状態となりますので、手動で起動する必要はありません。
      デフォルトで自動的に起動するように設定されますので、chkconfigの設定は必要ありません。

      ■ご注意■
      MIRACLE LINUX Standard Edition V2.xのucd-snmpパッケージがインストールされている場合は、あらかじめアンインストールしておいてください。
      (MIB等設定が違うため利用できません。)

      # rpm -e ucd-snmp


    4. hpasmのインストール

       hpasmは基本となるエージェントです。サーバー上のセンサー、FAN、Webブラウザからのアクセスなどをコントロールします。必ずインストールしてください。

      ※インストール中にカーネルのモジュールをコンパイルしますので、開発ツールと、カーネルソースパッケージが必要となります。

      ドキュメントと入手先の URL

      ダウンロード>Red Hat Enterprise linux AS/ES 2.1用より
       hpasm-7.0.0-21.rhel21.i386.rpm
      を入手します。

      PSP: ProLiant Support Packを展開して入手することも可能です。)

      インストール簡易手順(詳細はURLを参照してください)
      1. kernel-sourceパッケージの初期化
        hp製nicのドライバをインストールした場合、/usr/src/linux-2.4以下のファイルが変更されています。
        念のため、kernel-sourceパッケージを再インストールしてください。
        # rpm -e kernel-source
        # rm -rf /usr/src/linux-2.4.9-e.25.60ml
        # rpm -ivh kernel-source-2.4.9-e.25.60ml.i686.rpm
      2. RPMのインストール
        # rpm -ivh hpasm-7.0.0-21.rhel21.i386.rpm
      3. hpasmの初期化(パスワード、コミュニティストリング、トラップ先等を設定します。)
        # hpasm activate
      4. サービスの起動、停止手順
        # service hpasm start
        # service hpasm stop
        インストール後、起動した状態となりますので、手動で起動する必要はありません。
        デフォルトで自動的に起動するように設定されますので、chkconfigの設定は必要ありません。


    5. cmastorのインストール

       cmastorはストレージ関連のドライバと接続し、ステータスをhpasmに提供します。ストレージの監視を行う場合はインストールしてください。

      ドキュメントと入手先の URL

      ダウンロード>共通モジュールより
       cmastor-7.0.0-16.linux.i386.rpm
      を入手します。

      PSP: ProLiant Support Packを展開して入手することも可能です。)

      インストール簡易手順(詳細はURLを参照してください)
      1. RPMのインストール
        # rpm -ivh cmastor-7.0.0-16.linux.i386.rpm
      2. サービスの起動、停止手順
        # service cmastor start
        # service cmastor stop
        インストール後、起動した状態となりますので、手動で起動する必要はありません。
        デフォルトで自動的に起動するように設定されますので、chkconfigの設定は必要ありません。


    6. cmanicのインストール

       cmanicはhp製NICドライバと接続しNICのステータスをhpasmに提供します。nicのステータスを監視する場合はインストールしてください。
      ※ステータスの取得にはhp製NICドライバのインストールが必要です。

      ドキュメントと入手先のURL

      ダウンロード>共通モジュールより
       cmanic-7.0.0-4.linux.i686.rpm
      を入手します。

      PSP: ProLiant Support Packを展開して入手することも可能です。)

      インストール簡易手順(詳細はURLを参照してください)
      1. RPMのインストール
        # rpm -ivh cmanic-7.0.0-4.linux.i686.rpm
      2. サービスの起動、停止手順
        # service cmanic start
        # service cmanic stop
        インストール後、起動した状態となりますので、手動で起動する必要はありません。
        デフォルトで自動的に起動するように設定されますので、chkconfigの設定は必要ありません。


    7. アクセス確認

      ブラウザからhttp://127.0.0.1:2301のアドレスにアクセスしてください。
      パスワードはhpasmの初期化時に設定したものを使用してください。

    参考情報

    PSP: ProLiant Support Pack
    各種hp製RPMがアーカイブされています。
    ディストリビューションによっては、専用のインストーラーで
    GUIによるインストール可能ですが、MIRACLE LINUXには対応していません。
    ただ、利用するRPMを一度に入手可能なので便利です。

  3. 付録、Array Configuration Utility/XEの利用

    Array Configuration Utility/XEはWebブラウザからHP製RAIDコントローラーの設定、ステータス確認が行えるツールです。
    アレイの修復や、再構築、増設を再起動なしに管理、実行できます。

    インストール簡易手順

    1. RPMのインストール
      # rpm -ivh cpqacuxe-7.0-1.linux.i386.rpm
    2. cpqacuxeの起動
      リモートから接続する場合
      # cpqacuxe -R
    3. ACUXの利用
      ブラウザからhttp://127.0.0.1:2301のアドレスにアクセスしてください。
      ※ポップアップをoffにしていると画面が表示されない場合があります。

    参考サイト
    Linux Intel版 Array Configuration Utility/XE

[更新履歴]

 2004年6月3日  新規作成
 2005年6月14日 サポートに関する記述を追加
 2005年6月22日 ucd-snmpのバージョンを修正
 2007年10月10日 リンク切れの調整
 2009年10月29日 リンク切れの調整


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