インストール時に USB フロッピーを接続していると、先頭の SCSI ディスク (/dev/sda) に見えてしまうことがあります。
インストールに不必要な場合は、USB フロッピーを外してインストールを行なって下さい。ただし、ドライバディスクの使用する場合のように、どうしても USB フロッピードライブを接続する必要がある場合は、以下のようにして、問題を回避してください。
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LILO の設定の画面で、LILO ブートレコードをインストールする場所が、デフォルトでは "/dev/sda マスターブートレコード (MBR)" となっているので、 "ブートパーティションの先頭のセクタ" を選択してください。
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インストール完了の画面 "おめでとうございます" が出たあとに Alt キー / Ctrl キー / キーを同時に押して bash のプロンプトに移ります。
または、そのまま終了させてインストール CD を使ってレスキューモードで起動します。
boot : linux rescue dd
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次のコマンドでシステムのルートに chroot してください。
# chroot /mnt/sysimage/
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/etc/fstab のデバイス名指定箇所を変更します。
ラベル指定されているものは変更する必要がありませんので、通常は、スワップデバイスの指定箇所だけ変更してください。
[例]
/dev/sdb1 ⇒ /dev/sda1
/dev/sdc1 ⇒ /dev/sdb1
/dev/sdd5 ⇒ /dev/sdc5
変更前 : /dev/sdb3 swap swap defaults 0 0
変更後 : /dev/sda3 swap swap defaults 0 0
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/etc/lilo.conf を修正します。
先頭のブートセクタの指定を次のように変更してください。
変更前 : boot=/dev/sdb1
変更後 : disk=/dev/sdb bios=0x80
boot=/dev/sdb
各ブートイメージのルートパーティションの指定を /etc/fstab と同様に変更します。
変更前 : root=/dev/sdb5
変更後 : root=/dev/sda5
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lilo コマンドを実行します
# /sbin/lilo
さきほど変更した /etc/lilo.conf で変更したブートセクタの指定箇所を、次回のカーネルアップデートなどに備えて修正しておきます。
変更前 : disk=/dev/sdb bios=0x80
boot=/dev/sdb
変更後 : boot=/dev/sda
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インストール画面にもどり終了ボタンをクリックしてください。レスキューモードの場合は、exit コマンドを実行します。