[質問]

i810チップセットを使ったPCへのインストールができません。

[回答]

i810系チップセットを採用したPCへのMiracle Linuxのインストール方法を説明します。

ここではAGPやPCIバスにビデオカードを挿さず、チップセットの機能を利用して描画を行うことを想定しております。
ビデオカードを利用しているときには、必ずしもここに書いてあることは当てはまりません。そのビデオカードが、XFree86 3.3.6に対応しているものであれば、問題なくインストールできます。

1. liloに対してメモリ量を指定する

   Miracle Linux Standard Edition V1.0 をご購入いただいた方で、 マニュアルモードによるパーティショニングを選択された方は、 製品に添付されているインストレーションガイドにおける、起動 時にカーネルにオプションを渡す必要がある場合の記述を参照し てください。

   インストール中の「LILOブロックの選択」画面で、「オプション」 に「mem=xxM」を指定する必要があります。 ここに指定する値は、実際のメモリ搭載量からビデオメモリ用に 使用する分を引いた値です。

   【例】 128MB搭載マシンで、ビデオメモリとして1MB使用する場合: 127M

   インストール後に変更を行う場合は、/etc/lilo.confに「append="mem=127M"」 の記述を行ってメモリ容量を指定し、ユーザー名 root で、 lilo コマンドを実行してください

   参考）64MB を超えるメモリを認識させる方法

   上記の指定を行ったうえでビデオモード等を正しく設定してもXFree86の 動作に支障がある場合は、下記をご参照ください。

2. agpgart.oをロードする

   lsmodの実行結果にagpgartが表示されなければ、i810の機能で画面描 画を行うために必要なモジュールがロードされていないことになりま す。その際には/etc/modules.confに下記記述を追加してください。

           alias char-major-10-175 agpgart
   

   さらに下記コマンドを実行してください。

           insmod /lib/modules/2.2.16/video/agpgart.o