depmodの設定ファイルにoverrideオプションを使用する際の注意点

[質  問]

depmod -aを実行するとセグメンテーションエラーが発生する。

 

[対象となる製品のバージョン] 

 Asianux Server 3 for x86(32bit)
 Asianux Server 3 for x86-64(64bit)

 

[問題内容] 

depmodコマンド(depmod -a) 実行時、設定ファイル /etc/depmod.d/depmod.conf.distoverrideオプション以降の記述(モジュール名、カーネルバージョン、パス名)に不足がある場合、セグメンテーションエラーが発生します。

 

# depmod -a

Segmentation fault

 

セグメンテーションエラーが発生する記述例は以下のとおりです。

(設定ファイル /etc/depmod.d/depmod.conf.dist

override

 

または

override kmp

 

または

override kmp 2.6.18-8.10AX

 

depmod.conf.dist/overrideの詳しい内容については、オンラインマニュアルをご確認ください。

 

man depmod.d

 

[  ]

/etc/depmod.d/depmod.conf.dist overrideオプションで使用するモジュールのオーバーライドパージングに問題があり、セグメンテーションエラーの原因になっていました。

 

[回避策]

/etc/depmod.d/depmod.conf.dist override 以降の設定をすべて記述してください。

 

override モジュール名 カーネルバージョン パス名

 

また、Asianux Server 3 SP1 に含まれる module-init-tools-3.3-0.pre3.1.34.2AXS3以降では、セグメンテーションエラーではなく、WARNINGメッセージを出力するようになっています。

 

depmod -a

WARNING: /etc/depmod.d/depmod.conf.dist line 8: ignoring bad line starting with 'override'

 

 

[注意事項]
本ドキュメントの内容は、予告なしに変更される場合があります。
 
本ドキュメントは、限られた評価環境における検証結果をもとに作成しており、全ての環境での動作を保証するものではありません。
本ドキュメントの内容に基づき、導入、設定、運用を行なったことにより損害が生じた場合でも、弊社はその損害についての責任を負いません。あくまでお客様のご判断にてご使用ください。
 

[更新履歴]

 2008年 917日 新規作成