[問題]
samba3.0.24以降を使用するとwbinfoコマンドやgetentコマンドで情報が取得できない
[対象となる製品のバージョン]
MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside
MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside for x86-64
MIRACLE LINUX V3.0 - Asianux Inside
MIRACLE LINUX V3.0 - Asianux Inside for x86-64
[原因]
samba3.0.24ではwinbindに関してのデフォルト値が変更されました。
本変更により、wbinfoやgetentコマンド使用時にデータを表示できません。
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項目名 |
従来の値 |
変更後の値 |
(1) |
winbind enum users |
Yes |
No |
(2) |
winbind enum groups |
Yes |
No |
また、以下のパラメータに関しましても変更されております。
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項目名 |
従来の値 |
変更後の値 |
(3) |
enable privileges |
Yes |
No |
(4) |
host msdfs |
No |
Yes |
(5) |
msdfs root |
No |
Yes |
(6) |
passdb expand explicit |
Yes |
No |
(7) |
strict locking |
Yes |
auto |
(8) |
winbind nested groups |
No |
Yes |
意味は以下となります。
- (3)特定のSIDに特権を与えるかどうか制御するパラメータです。
- デフォルトでは「No」となりました。
- (4)DFS関連のパラメータ
- 従来、DFSをつかう時は本パラメータを設定が必要でした。
使用しない場合は、明示的に「No」にして下さい。
- (5)DFS関連のパラメータ
- (3)と同様となります。
- (6)passdbフィールドのマクロを変換するかどうか制御します。
- 本機能は問題が有る為、デフォルト値はNoとなりました。
- (7)パフォーマンスに影響するパラメータです。
- デフォルトは推奨値であるautoになりました。
- (8)Windows同様グループの断層化(ネスト)を許容します。
[解決方法]
wbinfoコマンドを使用するには以下のパラメータを
smb.confのglobalセクションに追記下さい。
winbind enum users = yes
winbind enum groups = yes
また、その他の値に関しましても必要に応じて
適宜ご変更下さい。
[更新履歴]
2007年9月25日 新規作成
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