- 目次 -
1. 概要
2. 2TBを越えるディスク領域を使用する際の注意事項
3. 動作検証結果
4. 動作検証環境
5. partedの使用方法
MIRACLE LINUX V.4.0では、2TBを越えるディスク領域を使用することができます。
本記事では、2TBを越えるディスク領域を使用する際の注意事項及び、動作検証の結果をご紹介致します。
<MIRACLE LINUX V.4.0 SP2 での動作検証結果(概要)>
ディスク領域タイプ/ファイルシステム |
ext3 |
reiserfs |
xfs |
通常 |
○ |
○ |
○ |
LVM |
○ |
○ |
○ |
ソフトウェアRAID |
○ |
○ |
○ |
- パーティション作成にはpartedユーティリティを使用し、GPT(GUIDパーティションテーブル)を使用します。fdiskでは2TBを越えるディスクスペースは扱えません。
- Anacondaインストーラーは、GPTをサポートしていない為、2TBを越えるディスクスペースは扱えません。
- /boot, / パーティションは 2TB未満のディスク領域にインストールする必要があります。
- MIRACLE LINUX V3.0で扱えるディスク領域は2TBまでとなります。
OS/関連パッケージ |
OS |
MIRACLE LINUX V4.0 SP2 |
kernel |
kernel-smp-2.6.9-42.10AX |
parted |
parted-1.6.19-4.EL |
fdisk
|
util-linux-2.12a-16.EL4.20.1AX |
LVM
|
lvm2-2.02.06-6.0.RHEL4 |
Driver
|
qla2300 version: 8.01.04-d7 |
ホストバスアダプタ
|
製品名
|
QLA2340-CK
|
F/W virsion
|
Firmware Version 4.11I |
ディスクアレイ |
製品名
|
Dothill SANnet II 200 |
F/W virsion
|
Bootrecord Version 1.31H FW Upgradability Rev. C |
LUN
|
/dev/sda:2099000 (RAID0) /dev/sdb:278800 (RAID0) |
ディスク領域タイプ |
テスト項目 |
ext3 |
reiserfs |
xfs |
通常 |
ファイルシステム作成 |
○ |
○ |
○ |
マウント |
○ |
○ |
○ |
ファイル作成 |
○ |
○ |
○ |
parted認識値(MB) |
2099000 |
2099000 |
2099000 |
df認識値(MB) |
2064182 |
2096960 |
2097024 |
hdparm -ft (MB/sec) |
108.54 |
108.84 |
107.41 |
コメント |
- |
マウントに1分程度掛かる |
- |
LVM |
ファイルシステム作成 |
○ |
○ |
○ |
マウント |
○ |
○ |
○ |
ファイル作成 |
○ |
○ |
○ |
parted認識値 sda(MB) |
2099000 |
2099000 |
2099000 |
parted認識値 sdb(MB) |
278800 |
278800 |
278800 |
Disk追加後のdf認識値 |
2377562 |
2377720 |
2377664 |
hdparm -ft (MB/sec) |
103.26 |
99.22 |
54.83 |
コメント |
- |
マウントに1分程度掛かる |
- |
ソフトウェアRAID |
ファイルシステム作成 |
○ |
○ |
○ |
マウント |
○ |
○ |
○ |
ファイル作成 |
○ |
○ |
○ |
parted認識値(MB) |
2098998 |
2098998 |
2098998 |
df認識値(MB) |
2066063 |
2098935 |
2098870 |
hdpamr -ft (MB/sec) |
113.37 |
113.79 |
108.32 |
コメント |
- |
マウントに1分程度掛かる |
- |
●通常のディスク領域
- partedを起動
# parted /dev/sda
- ディスクラベルをgptに設定
(parted) mklabel gpt
- パーティションの作成
(parted) mkpart primary 0 2099000.000
- 終了し設定を保存します
(parted) quit
●LVMを使用する場合
- partedを起動
# parted /dev/sda
- ディスクラベルをgptに設定
(parted) mklabel gpt
- パーティションの作成
(parted) mkpart primary 0 2099000.000
- lvm フラグをonに設定
(parted) set 1 lvm on
- 終了し設定を保存します
(parted) quit
●ソフトウェアRAIDを使用する場合
# parted /dev/sda
- ディスクラベルをgptに設定
(parted) mklabel gpt
- パーティションの作成
(parted) mkpart primary 0 2099000.000
- raidフラグをonに設定
(parted) set 1 raid on
- 終了し設定を保存します
(parted) quit