本記事では、富士通 PRIMERGY シリーズでアレイコントローラの設定や監視に使用する
アプリケーション GAM(Global Array Manager)のインストール方法についてご説明し
ます。
1. パッケージの入手
GAM は下記、富士通の「PRIMERGY ダウンロード検索」より入手出来ます。
http://www.fmworld.net/cgi-bin/drviasearch/drviaindex.cgi
GAMは、インストールキットに収録されています。製品名、型名を選択して、"インス
トールキット"を検索頂きます。
MIRACLE LINUXでご使用頂くパッケージは下記の通りです。
※ ML30 x86_64 対応のパッケージは提供されておりません。
MIRACLE LINUX | OS | 名称 |
ML40 IA32 | Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for x86) | インストールキット(2.6.9-34.EL版) |
ML40 x86_64 | Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for EM64T) | インストールキット(2.6.9-34.EL版) |
ML30 IA32 | Red Hat Enterprise Linux AS (v.3 for x86) | インストールキット(2.4.21-40.EL版) |
2. インストール前の準備
1) 入手したパッケージを展開します。
# tar zxvf F1004509.tar.gz
INST_KIT/Readme.txt
INST_KIT/UpdtDrvCD-RHEL-AS4-Up3-EM64T-v1.0l20.iso
Install_Document.pdf
インストール方法はご使用機種により、異なる場合がございますので、以降の手順は必
ずインストールガイドをご参照下さい。
インストールガイド: Install_Document.pdf
※以下は、PRIMERGY RX600 S3 と ML40 x86_64 の環境にインストールした場合の例とな
ります。
(1) GAMをご使用頂くには下記サービスが起動している必要があります。
下記コマンドで、サービスが起動しているかご確認下さい
#service xinetd status
#service snmpd status
サービスが起動していない場合、下記のコマンドで
サービスを起動してください。
# service xinetd start
# chkconfig xinetd on
# service snmpd start
# chkconfig snmpd on
(2)isoイメージのマウント
# cd inst_kit/
# ls
Readme.txt UpdtDrvCD-RHEL-AS4-Up3-EM64T-v1.0l20.iso
# mount -o loop UpdtDrvCD-RHEL-AS4-Up3-EM64T-v1.0l20.iso /mnt/cdrom
(3)パッケージのインストール
# cd /media/cdrom/RHEL4EM64T/UTY/GAM/Linux
# rpm -ivh gam-server-6.02-31.i386.rpm
# rpm -ivh gam-agent-6.02-31.i386.rpm
(3)isoイメージをアンマウント
#cd /
#umount /mnt/cdrom
3. インストール後の設定
1) 管理用ユーザアカウント "gamroot"の作成
#useradd gamroot
#passwd gamroot
Changing password for user gamroot
New UNIX password ←パスワードを入力
Retype new UNIX password ←再度パスワードを入力
2)設定ファイル /etc/sysconfig/gam の編集
テキストエディタにて、下記箇所を編集します。
[変更前]
START_GAMEVENT=n
GAMEVENT_OPTIONS=""
〜 中略 〜
START_GAMEVLOG=n
[変更後]
START_GAMEVENT=y ←「n」を「y」に変更します。
GAMEVENT_OPTIONS="-h IPアドレス" ←GAM Clientがインストールされている管理用
WindowsシステムのIPアドレスを設定します。
〜 中略 〜
START_GAMEVLOG=y ←「n」を「y」に変更します。
4. システムの再起動
上記を設定後システムの再起動を行います。
# shutdown -r now
5. GAM クライアントのインストール
GAMはGServer/Client構成のソフトウェアです。設定や監視はGAM Client から行います。
GAM ClientはWindows XP/2000/2003で動作しますがLinuxでは動作しません。
GAM ClientはWindows系のパソコンやサーバにインストールして下さい。
GAM クライアントソフトウェアはインストールキットisoイメージの下記
ディレクトリに収録されています。
/RHEL4EM64T/UTY/GAM/Windows
インストール及び、使用方法は、下記インストールガイドの頁をご参照下さい。
インストールガイドはインストールキットに収録されています。
インストールガイド: Install_Document.pdf
6. GAMクライアントの起動画面
・GAMクライアントを起動後、グループに監視対象のサーバを登録します。
・監視対象のサーバをダブルクリックすると Sign on の画面が表示されます。
登録した gamroot アカウントでログインします。
・監視画面(正常状態)
・監視画面(RAIDアレイ障害状態)