以下の手順で、rpmコマンドを使用してML40SP1からML40SP2へアップグレードすることができます。
適用する環境はSP1を前提としておりますのでご注意ください。
また、この手順はML40SP2のリリース日(2007年3月2日)時点での検証結果によるものです。
準備
- パッケージ格納ディレクトリの領域確保
アップデート元のパッケージ格納ディレクトリ用に1.5GBのディスク容量を準備してください。
※以下の例では/package_poolに格納するものとします。
- パッケージ格納ディレクトリへのパッケージのコピー
以下、2種類の方法があります。
(1)ML40SP2のCDを利用する場合
1) |
CDを入れてマウントする
(例)
# mount /mnt/cdrom |
2) |
CDからrpmパッケージをコピーする
(例) /package_poolを格納ディレクトリとする
# cp -a /mnt/cdrom/Asianux/RPMS/*.rpm /package_pool |
3) |
CDを入れ換えて、すべてのインストールCDのパッケージをコピーする
インストールCDは、x86製品の場合は2枚、x86-64製品の場合は3枚あります。
|
4) |
以下のパッケージをftpサイトからコピーする
※ftpサイトからのコピー手順は後述の[補足]を参照してください。
※将来的に各パッケージがバージョンアップされた場合はそちらを使用してください。
[x86]
apr-0.9.4-24.5.1AX.i386.rpm
apr-devel-0.9.4-24.5.1AX.i386.rpm
fontconfig-2.2.3-7.6AX.i386.rpm
fontconfig-devel-2.2.3-7.6AX.i386.rpm
hwbrowser-0.19-0.2AX.noarch.rpm
rfsysv-1.0-24.1AX.i386.rpm
[x86-64]
apr-0.9.4-24.5.1AX.x86_64.rpm
apr-0.9.4-24.5.1AX.i386.rpm
apr-devel-0.9.4-24.5.1AX.x86_64.rpm
fontconfig-2.2.3-7.6AX.x86_64.rpm
fontconfig-2.2.3-7.6AX.i386.rpm
fontconfig-devel-2.2.3-7.6AX.x86_64.rpm
hwbrowser-0.19-0.2AX.noarch.rpm
rfsysv-1.0-24.1AX.x86_64.rpm
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(2)ftpサイトから全てのパッケージをダウンロードする場合
1) |
コピー先ディレクトリに移動する
# cd /package_pool |
2) |
全てのパッケージをftpサイトからダウンロードする
※ftpサイトからのコピー手順は後述の[補足]参照してください。
|
パッケージの適用
x86製品をインストールしている場合:
- 下記パッケージを -U オプションで適用
# rpm -Uvh /package_pool/nfs-utils-1.0.6-70.EL4.i386.rpm \
/package_pool/libgssapi-0.8-1.i386.rpm \
/package_pool/nfs-utils-lib-1.0.6-3.i386.rpm \
/package_pool/kasumi-1.0.1-1AX.i386.rpm
- 下記パッケージを -i オプションで適用
# rpm -ivh /package_pool/kernel-2.6.9-42.7AX.i386.rpm
※smpカーネルを使用する場合はkernel-smp-2.6.9-42.7AX.i386.rpmになります。
- 残りのパッケージを -F オプションで適用
# rpm -Fvh /package_pool/*.rpm
x86-64製品を"すべて"のパッケージ選択でインストールしている場合:
- 下記のように、パッケージを -U オプションで適用
# rpm -Uvh /package_pool/nfs-utils-1.0.6-70.EL4.x86-64.rpm \
/package_pool/libgssapi-0.8-1.x86-64.rpm \
/package_pool/nfs-utils-lib-1.0.6-3.x86-64.rpm \
/package_pool/kasumi-1.0.1-1AX.x86-64.rpm
- 下記のように、パッケージを -i オプションで適用
# rpm -ivh /package_pool/kernel-2.6.9-42.7AX.x86-64.rpm
※smpカーネルを使用する場合はkernel-smp-2.6.9-42.7AX.x86-64.rpmになります。
- 残りのパッケージを -F オプションで適用
# rpm -Fvh /package_pool/*.rpm
x86-64製品を"最小"のパッケージ選択でインストールしている場合:
- 下記のように、パッケージを -U オプションで適用
# rpm -Uvh /package_pool/nfs-utils-1.0.6-70.EL4.x86-64.rpm \
/package_pool/libgssapi-0.8-1.x86-64.rpm \
/package_pool/nfs-utils-lib-1.0.6-3.x86-64.rpm \
/package_pool/kasumi-1.0.1-1AX.x86-64.rpm
- 下記のように、パッケージを -i オプションで適用
# rpm -ivh /package_pool/kernel-2.6.9-42.7AX.x86_64.rpm \
/package_pool/libsepol-1.1.1-2.i386.rpm
※smpカーネルを使用する場合はkernel-smp-2.6.9-42.7AX.x86-64.rpmになります。
- 残りのパッケージを -F オプションで適用
# rpm -Fvh /package_pool/*.rpm
以上で完了です。システムをリブートしてください。