[問題]
NMIボタンを有効にするとカーネルパニックが発生する
[対象となる製品のバージョン]
MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside
MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside for x86-64
Asianux Server 3 SP1 for x86(32bit)
Asianux Server 3 SP1 for x86-64(64bit)
[原因]
x86_64環境において、NMIボタンの押下によりメモリダンプを採取可能にするため、/proc/sys/kernel/unknown_nmi_panicに1を設定した際、カーネルパニックが発生することがあります。
これは、nmi_watchdogが性能測定用の機能を使用して定期的に上げるNMIをシステムが受け取り、強制的にパニックを発生させていることが原因です。
[対処方法]
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GRUBのブート画面で起動するカーネルを選択し、カーネルパラメータを変更するために "e" を押してください。
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kernel行を選択し、"nmi_watchdog=0" を追加するために "e" を押してください。下記は、kernel行の例です:
kernel /boot/vmlinuz-2.6.9-34.21AX ro root=LABEL=/
- "
nmi_watchdog=0" を追加し、変更を完了するためにENTERを押してください。下記は、追加後の例です:
kernel /boot/vmlinuz-2.6.9-34.21AX ro root=LABEL=/ nmi_watchdog=0
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"b" を押してブートしてください。
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起動後/boot/grub/menu.lstを編集し、カーネルパラメータ "nmi_watchdog=0" を追加して、再起動します。
/boot/grub/menu.lst の設定例
title Asianux (2.6.9.34.21AX)
root (hd0,0)
kernel/boot/vmlinuz-2.6.9.34.21AX ro root=LABEL=/ nmi_watchdog=0
initrd/boot/initrd-2.6.9.34.21AX.im
[追加情報]
本問題は MIRACLE LINUX V4.0 SP3 および Asianux Server 3 SP2 で修正されています。
nmi_watchdog機能が必要な場合、"nmi_watchdog=0" を削除するか、"nmi_watchdog=1" に変更してください。
その場合は、NMIボタンを有効にすることはできません。
[更新履歴]
2009年9月14日 [追加情報]に情報追加
2009年8月27日 [対象となる製品のバージョン]に製品を追加
2009年1月30日 [追加情報]に情報追加
2007年2月5日 新規作成
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