[題名]
autorunプロセスのCPU使用率が異常に高くなる場合がある
[対象となる製品のバージョン]
MIRACLE LINUX V3.0 - Asianux Inside
MIRACLE LINUX V3.0 - Asianux Inside for x86-64
[原因]
autorunはCDROMの状態を検査しますが(デフォルトでは1秒毎)、その際にメディアが入っていない場合など、システム全体のバッファキャッシュを検索し、古いバッファを捨てる処理を行います。そのため、システムに存在するキャッシュ量が多い状態では、検索処理や、それに伴うカーネルの処理により、CPU負荷が上昇します。
[対処方法]
以下のautorunの設定ファイルを削除/変更することによって対処を行えます。
- ユーザ毎の設定ファイル(xxxはユーザ名)
/home/xxx/.kde/Autostart/Autorun.desktop
- システムの設定ファイル
/usr/share/autostart/asianux-Autorun.desktop
具体的な対処方法としては、以下の2通りの方法があります。
- autorunの使用を止める
上記のユーザ毎/システムの設定ファイルを削除または別の場所に退避してください。
- 検索するインターバルを長くする
上記のユーザ毎/システムの設定ファイル内の --interval の値を大きくしてください。(ミリ秒単位)
デフォルトでは以下のように、1秒の設定になっています。
Exec=/usr/bin/autorun --interval=1000 --cdplayer=/usr/bin/kscd
[追加情報]
autorunを止めた場合、CDROMの自動マウントや、自動再生ができなくなります。必要に応じて、手動でマウントや再生の操作を行ってください。
[更新履歴]
2007年1月30日 新規作成
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