[質問]
MIRACLE LINUX V3.0のマシンに、USBフロッピードライブを接続しても/etc/fstabにUSBフロッピードライブのエントリが追加されません
[対象となる製品のバージョン]
MIRACLE LINUX V3.0 - Asianux Inside
MIRACLE LINUX V3.0 - Asianux Inside for x86-64
[原因]
USBフロッピードライブを接続した際、OSのホットプラグ機能によって、/etc/fstabにUSBフロッピードライブ用のマウントポイントを自動的に追記する仕組みを利用することができます。
この機能を利用するためには、kudzuパッケージに含まれる/etc/updfstab.conf.defaultに、USBフロッピードライブに関連するエントリが設定されていなければなりません。
MIRACLE LINUX V3.0 SP1以降に含まれるkudzuパッケージの/etc/updfstab.conf.defaultでは、USBフロッピードライブに関するエントリが無効に設定されているため、マウントポイントが自動的に追加されません。
[回避策]
/etc/updfstab.conf.defaultに含まれる3箇所のコメント部分を、次のように変更してください。
変更前:
device floppy {
# match hd USB-FDU
match hd FD
# match floppy USB-FDU
# match floppy FD
match floppy "floppy drive"
match floppy "USB UF"
match floppy "X1DE"
}
変更後:
device floppy {
match hd USB-FDU
match hd FD
match floppy USB-FDU
match floppy FD
match floppy "floppy drive"
match floppy "USB UF"
match floppy "X1DE"
}
[注意事項]
MIRACLE LINUX V3.0に含まれるusbmgr機能を有効にしている状態で上記回避策を実施した場合、ホットプラグ機能ではなく、usbmgr機能によるエントリの追加が優先されます。ホットプラグ機能とusbmgr機能では設定されるマウントポイントが異なります。
ホットプラグ機能による設定例:
/dev/sdb /mnt/floppy1 auto noauto,owner,kudzu 0 0
usbmgr機能による設定例:
/dev/sdb /mnt/USB/Ufloppy1 auto noauto,owner,kudzu 0 0
また、USBフロッピードライブを取り外した際に、ホットプラグ機能によって、USBフロッピードライブ用のエントリが/etc/fstabに追加されたままとなります。
ただし、次回接続時には、そのエントリはusbmgrによるエントリに置き換えられます。
なおusbmgr機能の有効化、無効化は、次の操作で行うことができ、インストール直後のデフォルト状態では、usbmgr機能は無効となっています。
有効化:
# /sbin/service usbmgr start
無効化:
# /sbin/service usbmgr stop
[更新履歴]
2006年5月15日 新規作成
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