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テクノロジー情報

カテゴリ:Oracle
2006/03/30
MIRACLE LINUX V4.0 対応 MIRACLE LINUX V4.0 for x86-64 対応

[問題]

Oracle Database 10g Release 2 (10.2)のインストール方法 (ML4.0) (x86/x86-64共通)

[対象となる製品のバージョン]

 MIRACLE LINUX V4.0
 または
 MIRACLE LINUX V4.0 for x86-64

[対象となるパッケージ]

 Oracle Database 10g Release 2 (10.2) for Linux x86
 または
 Oracle Database 10g Release 2 (10.2) for Linux x86-64

[説明]

 このFAQでは、MIRACLE LINUX V4.0にOracle Database 10g Release 2 (10.2)をインストールする方法について説明します。インストールする方法としては、次の2つの方法があります。

  • Install Navigator for Oracleを使う方法
  • Install Navigator for Oracleを使わない方法

 このFAQではInstall Navigator for Oracle(以下、oranavi)を使わない方法について説明します。oranavi を使う方法につきましては、oranaviを起動すると表示されるドキュメントをご覧下さい。

※Install Navigator for Oracleとは、Oracle製品のインストールを支援するユーティリティです。とても簡単にOracleをインストールできるのでお勧めです。

インストールの手順

 インストールは下記の手順で行います。この文書では、主にOSのインストールからOracle Universal Installerの起動までについて説明します。Oracle Universal Installerが起動してからについては、下記のOracle製品マニュアルをご覧ください。

  • Oracle Database インストレーション・ガイド 10g リリース2(10.2)for Linux
  • Oracle Database クイック・インストレーション・ガイド 10g リリース2(10.2) for Linux
    ※インストール環境に応じて、x86またはx86-64の文書を参照してください。
    ※各文書中の[Asianux 2.0]の記述が、[MIRACLE LINUX V4.0] に相当します。
    ※[Asianux 2.0]の記述がない部分に関しては、[Red Hat Linux 4.0]を参考にしてください。
  1. OS のインストール
  2. ハードウェア要件の確認
  3. ソフトウェア要件の確認
  4. カーネルパラメータの確認
  5. シェル制限の確認
  6. インストールユーザーおよびグループの作成
  7. インストール先ディレクトリの作成
  8. 環境変数の設定
  9. Oracle Database 10gのインストール
  10. インストール後の設定

実際のインストール作業

  1. OS のインストール

     Oracle Database 10g Release 2 (10.2) for Linux x86を使用する場合には、MIRACLE LINUX V4.0(for x86)を、Oracle Database 10g Release 2 (10.2) for Linux x86-64を使用する場合には、MIRACLE LINUX V4.0 for x86-64をインストールします。 MIRACLE LINUX V4.0 for x86-64上でOracle Database 10g Release 2 (10.2) for Linux x86を稼動させることはサポートされていませんので、ご注意ください。

     OSのインストレーションガイドに従ってインストールします。インストールの種類では「すべて」を選択してください。
    また、ハードウェア要件は下記の通りです。ディスクパーティション設定の際には、注意してください。

    項目内容補足(確認方法など)
    搭載メモリ1024MB以上・メモリ容量の確認
     # grep MemTotal /proc/meminfo
    空きディスク領域ソフトウェア:1.5GB〜3.5GB
    データベース:1.2GB
    ・ディスク領域の確認
     # df インストールディレクトリ
    スワップ領域搭載メモリが1GB未満:メモリサイズの2倍
    搭載メモリが1GB以上2GB未満:メモリサイズの1.5倍
    搭載メモリが2GB以上8GB未満:メモリサイズと同じ値
    搭載メモリが8GB以上:メモリサイズの0.75倍
    ・スワップ容量の確認
     # grep SwapTotal /proc/meminfo
    ・スワップの追加
     1) パーティションを作成し領域タイプをswapに設定
     2) /etc/fstabにswapパーティションの行を追加
     3) # swapon -a
    その他/tmpに400MB以上の空きディスク領域・/tmpの領域サイズの確認
     # fdisk /tmp

  2. ハードウェア要件の確認

     Oracle Database 10gをインストールするには、前記のハードウェア要件を満たす必要があります。それぞれについて確認します。

     搭載メモリとスワップサイズは、次のコマンドで調べられます。MemTotalが搭載メモリで、SwapTotalがスワップです。

    $ cat /proc/meminfo
            total:    used:    free:  shared: buffers:  cached:
    Mem:  1052545024 1036943360 15601664 179281920 191262720 573591552
    Swap: 542826496 32862208 509964288
    MemTotal:      1027876 kB
    MemFree:         15236 kB
    MemShared:      175080 kB
    Buffers:        186780 kB
    Cached:         543004 kB
    SwapCached:      17144 kB
    Active:         587336 kB
    Inact_dirty:    326404 kB
    Inact_clean:      8268 kB
    Inact_target:   256936 kB
    HighTotal:      131008 kB
    HighFree:        11524 kB
    LowTotal:       896868 kB
    LowFree:          3712 kB
    SwapTotal:     2030104 kB
    SwapFree:       498012 kB
    BigPagesFree:        0 kB
    

     Oracleをインストールするパーティションにハードウェア要件を満たす空きがあることを確認します。

    $ df -h
    Filesystem            Size  Used Avail Use% Mounted on
    /dev/sda5              26G   21G  3.7G  85% /
    /dev/sda1              68M   11M   54M  16% /boot
    

     同様に/tmpを含むパーティションに400MB以上の空きがあることを確認します。空きがないときには、TEMP環境変数を使って回避できます。

    $ df -h /tmp
    Filesystem            Size  Used Avail Use% Mounted on
    /dev/sda5              26G   21G  3.7G  85% /
    
  3. ソフトウェア要件の確認

     MIRACLE LINUX V4.0 に Oracle Database 10g をインストールする際には、OSインストール時にインストールの種類で「すべて」を選択し、全てのパッケージをインストールする必要があります。

  4. カーネルパラメータの設定

     MIRACLE LINUXのカーネルパラメータはOracleに最適化されています。ただし、Oracle Database 10g Release 2では、第2版のマニュアルから以下のパラメータの推奨値が変更されましたので、このパラメータに関しては、ご自分のシステムの設定値を注意して確認してください。

    推奨値が変更されたパラメータ以前の値新しい値
    /proc/sys/net/core/rmem_default2621441048576
    /proc/sys/net/core/rmem_max2621441048576

     カーネルパラメータを確認するには/etc/sysctl.confファイルを参照して下さい。

    # vi /etc/sysctl.conf
    

     カーネルパラメータの変更は、/etc/sysctl.confファイルを修正し、以下のコマンドを実行することで、設定した値を動的に有効にすることができます。

    # sysctl -p
    
  5. シェル制限の設定

     シェル制限とは、ユーザーごとの最大プロセス数や最大オープンファイル数など、ユーザーごとに設定する制限値です。MIRACLE LINUXV4.0では、シェル制限はあらかじめ設定されています。/etc/security/limits.confに、次の内容が設定されていることを確認してください。rootユーザーが変更できる上限値のハードリミットと、一般ユーザーが変更できる上限値のソフトリミットがあります。

    # vi /etc/security/limits.conf
    
    *               hard    nproc   16384
    *               soft    nofile  2048
    *               hard    nofile  65536
    
  6. インストールユーザーおよびグループの作成

     このセクションではOracleオーナーとなるユーザーおよびグループを作成します。今回は次の条件でインストールします。

    項目
    Oracleオーナーoracle
    Oracleインストール用グループoinstall
    Oracle管理者用グループdba
    グローバルデータベース名orcl
    Oracleのインストール先/opt/app/oracle
    Oracleホーム/opt/app/oracle/product/10.2.0/db_1
    データベースの作成先/opt/app/oracle/oradata

     インストール用ユーザーグループ「oinstall」と管理者用グループ「dba」を作成します。

    # groupadd oinstall
    # groupadd dba
    

     oracleユーザーを作成します。作成したらパスワードも設定します。

    # useradd -g oinstall -G dba oracle
    # passwd oracle
    Changing password for user oracle
    New password:<ここにパスワードを入力>
    Retype new password:<同じパスワードを入力>
    passwd: all authentication tokens updated successfully
    
  7. インストール先ディレクトリの作成

     Oracleのインストール先ディレクトリを作成します。今回はインストール先を/opt/app/oracleとしていますが、/u01/app/oracleや/opt/oracleなどでも構いません。

    # mkdir -p /opt/app/oracle
    # chown oracle:oinstall /opt/app/oracle
    # chmod 775 /opt/app/oracle
    
  8. 環境変数の設定

     これまではrootユーザーで作業してきましたが、ここからはoracleユーザーで作業します。oracleユーザとrootユーザーの実行す るコマンドはコマンドプロンプトを分けて表記していますので注意してください。rootユーザーは"#"で、一般ユーザーは"$"です。

     Oracle Database 10g Release2のマニュアルでは、Oracleに関連する環境変数をソフトウェアインストール時にoracleユーザーに設定する必要はない(シェル起動ファイルにOracleに関連する環境変数の定義があれば削除する)旨の記述があります。しかし何も設定しない場合は、インストーラのデフォルトとして、以下の場所へインストールされるようです。

    • インベントリ・ディレクトリ:$HOME/oraInventory
    • ORACLEホーム:$HOME/oracle/product/10.2.0/db_1
    • データファイル格納ディレクトリ:$HOME/oracle/product/10.2.0/oradata

     よって、環境変数ORACLE_BASEとORACLE_HOMEについては事前に設定しておくと、自分の指定した場所へインストールを行うことができます。ここでは以下のように値を設定します。

    $ export ORACLE_BASE=/opt/app/oracle
    $ export ORACLE_HOME=/opt/app/oracle/product/10.2.0/db_1
    

     ただし以前より使用しているoracleユーザで新規にインストールを行う際は、既存のデータベースに影響を与えないように、環境変数の設定には注意してください。

    ssh経由で接続したときのエラー

     ssh経由で接続すると、次のエラーが発生することがあります。

     bash: ulimit: cannot modify limit: Operation not permitted

     この原因は、ssh接続時に、/etc/security/limits.confの設定は反映されないからです。sshではセキュリティ確保のため、ssh経由で接続したプロセスに対し、そのユーザーが本来持っている権限以上の変更はできません。

     ssh経由でも/etc/security/limits.confの設定を有効にしたいときには、sshdの設定ファイルに次の1行を追加します。
    # vi /etc/sshd/sshd_config
    
    UsePrivilegeSeparation no
    
    
    sshdデーモンを再起動します。
    # service sshd restart
    
     ただし、この設定はセキュリティホールにつながる可能性があります。外部からアクセスできるサーバーには絶対に設定しないでください。

  9. Oracle Database 10gのインストール

     Oracle Database 10gのインストールのインストールを開始します。oracleユーザーでログインしてXウィンドウを起動します。インストール時には、rootユーザーも使用するので、ターミナルを2つ起動して、1つをrootユーザーにします。

    $ su -
    Password:
    

     Oracle Database10gのCD-ROMをドライブにセットします。通常Xウィンドウシステムを起動している場合は、自動的にCD-ROMがマウントされます。手動でマウントするときにはrootユーザで以下のコマンドを実行してください。(デバイス名はシステムに接続された機器の種類により変わりますので、/etc/fstabの内容を参照してください。)

    # mount /media/cdrecorder
    

     ハードウェア要件の確認で、/tmpの空き容量が少ないときには、十分に空きのあるディレクトリを環境変数TEMP,TMPDIRに指定します。

    $ mkdir /opt/app/oracle/tmp
    $ export TEMP=/opt/app/oracle/tmp
    $ export TMPDIR=/opt/app/oracle/tmp
    

     TNS_ADMINが設定されていないことを確認します。設定してあるときはunsetします。

    $ echo $TNS_ADMIN
    
    設定してあるときのみ実行:
    $ unset TNS_ADMIN
    

     また間違ったORACLE_BASEやORACLE_HOMEが設定されていないことを再度確認してください。

     次にoracleユーザーでインストーラーを起動します。あとは画面の指示に従ってインストールします。詳細はOracleの製品マニュアルをご覧ください。

    $ /media/cdrecorder/runInstaller
    

    【注意事項】

    1. Xウィンドウの表示エラー

       もしrootユーザで起動したXウィンドウ環境で、oracleユーザーでインストーラーを起動する場合や、リモートシステム上のXウィンドウにインストーラを表示させる場合などは、以下のエラーメッセージがJavaのエラーメッセージと共に表示されることがあります。この場合には、インストーラを表示させる環境でxhostを実行してインストーラの表示を許可するか、インストーラ実行環境で正しいDISPLAY環境変数を設定しなおしてください。

      Xlib: connection to "xxxx:0.0" refused by server
      Xlib: No protocol specified
      
    2. netca(Oracle Net Configuration Assistant)の起動エラー

       ネットワーク設定をdhcpで行ったり、ホスト名が正しく設定されていない場合に、netcaの実行時に以下のようなエラーが出て起動できない場合があります。

      An unexpected exception has been detected in native code outside the VM.
      Unexpected Signal : 11 occurred at PC=0x31E603
      Function=index+0x63
      Library=/lib/tls/libc.so.6
      
      Current Java thread:
              at oracle.net.common.NetGetEnv.getDNSDomain(Native Method)
              at oracle.net.ca.ConfigureProfile.setDefaultProfileParams(Unknown Source)
              at oracle.net.ca.InitialSetup.setupConfigObjects(Unknown Source)
              at oracle.net.ca.InitialSetup.(Unknown Source)
              at oracle.net.ca.NetCA.main(Unknown Source)
      

       この場合、ホスト名に指定された文字列からドメイン部分が取得できないことが問題です。このような環境では、"dnsdomainname"コマンドを実行したときに「不明なホスト」(Unknown host)と表示されます。回避するためには、ホスト名("hostname"を実行して表示される文字列)からIPアドレスが取得できるように、/etc/hostsファイルへ定義を追加するなどして対処してください。

  10. インストール後の設定

     インストールが終わったら画面の指示に従ってroot.shを実行します。それからOracle Universal Installerを終了します。ここではOracle Universal Installer終了後の作業について説明します。

     関連する環境変数をOracleユーザのシェル起動ファイルに設定します。これらの設定はファイルの最後に追加してください。

    $ cd
    $ vi .bash_profile
    
    export ORACLE_BASE=/opt/app/oracle
    export ORACLE_HOME=$ORACLE_BASE/product/10.2.0/db_1
    export ORACLE_SID=orcl
    export NLS_LANG=Japanese_Japan.AL32UTF8
    export PATH=$ORACLE_HOME/bin:$PATH
    export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:$ORACLE_HOME/lib
    ulimit -n 65536 > /dev/null 2>&1
    ulimit -u 16384 > /dev/null 2>&1
    

     以下のコマンドを実行するか、再度Oracleユーザでログインすれば、設定した値が有効になりSQL*Plusを起動できます。

    $ . .bash_profile
    

     これでインストール作業は終了です。あとはマニュアルなどを参考に操作してください。

[参考資料]

  • Oracle Database インストレーション・ガイド 10g リリース2(10.2)for Linux x86
  • Oracle Database クイック・インストレーション・ガイド 10g リリース2(10.2)for Linux x86
  • Oracle Database インストレーション・ガイド 10g リリース2(10.2)for Linux x86-64
  • Oracle Database クイック・インストレーション・ガイド 10g リリース2(10.2)for Linux x86-64

[更新履歴]

 2006/03/30 更新:OSインストールの記述を追加
 2006/03/22 更新:x86-64の記述を追加
 2006/03/17 新規作成

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