[質問]
Bondingを使用するにはどうしたらいいですか。
[対象となる製品のバージョン]
MIRACLE LINUX Standard Edition V2.x
MIRACLE LINUX V3.0 - Asianux Inside
MIRACLE LINUX V3.0 - Asianux Inside for x86-64
MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside
MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside for x86-64
[回答]
2つのEthernetポートでBondingを実現する方法を示します。
-
MIRACLE LINUX V2.1及び V3.0の場合は /etc/modules.conf、MIRACLE LINUX V4.0の場合は /etc/modprobe.conf を編集します。
alias eth0 モジュール名
alias eth1 モジュール名
alias bond0 bonding
options bond0 mode=0 miimon=200
モジュール名には例えば
Broadcom NetXtreme™ Gigabit Ethernet Adapterの場合「bcm5700」
Intel® PRO/1000 Family Adapterの場合「e1000」
が入ります。
mode=の値は
0: 使用できるスレーブから順に送受信し、負荷分散と冗長化に対応
1: 1つのスレーブがアクティブでありそのスレーブに障害が起きたとき自動的に他のスレーブを使用し、冗長化に対応
2: 同じ送信先のMACアドレス対して同じスレーブを使用し、負荷分散と冗長化に対応
3: 全スレーブで全ての送信を行う
4: IEEE 802.3ad 対応のスイッチを用いてスピードと全/半二重設定が同じ集合グループを作り、全てのスレーブで送受信する
5: 送信のみ負荷分散を行い受信は冗長化(MACアドレスを引き継ぐ)
6: 送受信共に負荷分散を行う
※リンク監視の為optionsにmiimonかarp_intervalどちらかを指定する必要があります。
miimon=
MIIリンク監視頻度を指定をミリ秒単位で指定します。
(MIIをサポートしないNICでは使用できません)
arp_interval=
ARP監視頻度をミリ秒単位で指定します。
arp_ip_target=
arp_intervalが使用するARP要求のターゲットのIPアドレスを指定します。
-
/etc/sysconfig/network-scripts/配下の次のファイルを作成します。
a. ifcfg-bond0
DEVICE=bond0
IPADDR=192.168.1.10
NETMASK=255.255.255.0
NETWORK=192.168.1.0
BROADCAST=192.168.1.255
ONBOOT=yes
BOOTPROTO=none
b. ifcfg-eth0
DEVICE=eth0
ONBOOT=yes
MASTER=bond0
SLAVE=yes
BOOTPROTO=none
c. ifcfg-eth1
DEVICE=eth1
ONBOOT=yes
MASTER=bond0
SLAVE=yes
BOOTPROTO=none
-
ネットワークサービスの再起動をします。
# service network restart
この時 bond0が[OK]になっていることを確認します。
[更新履歴]
2006年9月29日 MIRACLE LINUX V4.0の場合の編集方法を追加。
2006年1月12日 新規作成
|