MIRACLE LINUX V4.0のカーネルでは、TSO(TCPセグメンテーションオフローディング)の機能が実装されています。
TSOを利用することによって、TCPやUDPのチェックサムの計算、あるいはセグメンテーション処理などをイーサネットコントローラ側が担うことによって、CPU利用率の低減、ネットワーク処理性能の向上などが期待できます。
MIRACLE LINUX V4.0では、Intel 82546ギガビットイーサネットコントローラなど、TSOに対応したネットワークカードを利用した場合、デフォルトでTSO機能が有効となります。
しかしTSOを有効にした際に、一部のネットワークカードにおいて、TSOを無効にした場合と比較して、ネットワーク処理性能が低下することを確認しています。
TSOを無効にするために、次のコマンドを実施してください。
[例] eth0デバイスのTSO機能を無効にする場合
# /sbin/ethtool -K eth0 tso off
起動時に常にTSOを無効にするためには、/etc/rc.d/rc.localに次のコマンドを追加してください。
[例] eth0とeth1のTSO機能を無効にしたい場合
/sbin/ethtool -K eth0 tso off
/sbin/ethtool -K eth1 tso off
なお、TSO機能を有効にする場合には、次のコマンドを実行してください。
[例] eth0デバイスのTSO機能を有効にする場合
# /sbin/ethtool -K eth0 tso on
[注意]
TSO機能がサポートされていないデバイスに対して、上記コマンドを実行した場合、次のエラーが表示されます。
# /sbin/ethtool -K eth0 tso off
Cannot set device tcp segmentation offload settings: Operation not supported