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2005年8月18日
インテル製チップセットに接続した SATA HDD へのインストールに著しく時間を要する場合
MIRACLE LINUX V2.x 対応

インテル製チップセットに接続した SATA HDD へのインストールに著しく時間を要する場合

[対象となる製品のバージョン]

MIRACLE LINUX Standard Edition V2.x

[問題詳細]

インテル製チップセット(ICH5, 6300ESB, ICH6, ICH7 など)に接続されたSATA HDD にインストールする場合、非常に長い時間が掛かることがあります。
特に、全てのパッケージを選択した上で Software RAID1 を構成した場合に、10時間以上を要することがあります。

これは、OS に含まれているドライバよりもインテル製チップセットが新しいため、DMA 転送モードがデフォルトで有効にならないことが原因です。

[発生条件]

インテル製チップセット(ICH5, 6300ESB, ICH6, ICH7 など)に接続されたシリアル ATA (SATA) HDD にインストールする場合。
特に Software RAID1 を構成すると長い時間が掛かります。
パラレル ATA HDD (いわゆる通常の IDE ディスク) では発生しません。

[回避策]

以下の手順に従い、HDD の DMA 転送モードを手動で有効にして下さい。

  1. インストール中のディスクパーティション作成画面にてHDD のデバイス名を確認する。
    ディスクパーティション作成画面

    この例では hda および hdb が該当する。以下の手順では hda の DMA 転送モードを有効にする。hdb も使用する場合は同様の手順を hdb についても実施する。

  2. Ctrl-Alt-F2 を押して、コマンド入力画面に移る。
        -/bin/sh-2.05b#
    
  3. 次のコマンドを実行して hda の DMA 転送モードを有効にする。
        -/bin/sh-2.05b# echo using_dma:1 > /proc/ide/hda/settings
    
  4. 次のコマンドを実行して DMA が有効になったことを確認する。
        -/bin/sh-2.05b# cat /proc/ide/hda/settings
        name             value    min      max      mode
        ----             -----    ---      ---      ----
        ...              ...      ...      ...      ...
        using_dma        1        0        1        rw
    
  5. Ctrl-Alt-F7 を押してインストール画面に戻り、インストールを続行する。

[更新履歴]

 2005年8月18日 新規作成


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