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カテゴリ:Oracle
2004/06/29
Oracle Database 10g Release 1 (10.1.0)のインストール方法(ML2.1)
Standard Edition V2.1 対応

[問題]

Oracle Database 10g Release 1 (10.1.0)のインストール方法(ML2.1)

[対象となる製品のバージョン]

 MIRACLE LINUX Standard Edition V2.1

[対象となるパッケージ]

Oracle Database 10g Release 1 (10.1.0)

[説明]

 このFAQでは、MIRACLE LINUX Standard Edition V2.1にOracle Database 10g Release 1 (10.1.0)をインストールする方法について説明します。インストールする方法としては、次の2つの方法があります。

  • Install Navigator for Oracleを使う方法
  • Install Navigator for Oracleを使わない方法

 このFAQではInstall Navigator for Oracle(以下、oranavi)を使わない方法について説明します。oranaviを使う場合は、Oracle Database 10gに対応したoranaviをご利用ください。Oracle Database10gに対応したoranaviは、アップデート情報のページからダウンロードできます。

※Install Navigator for Oracleとは、Oracle製品のインストールを支援するユーティリティです。とても簡単にOracleをインストールできるのでお勧めです。

インストールの手順

 インストールは下記の手順で行います。この文書では、おもにOSのインストールからOracle Universal Installerの起動までについて説明します。Oracle Universal Installerが起動してからについては、下記のOracle製品マニュアルをご覧ください。

 なおMIRACLE LINUX Standard Edition V2.1 Update 3をご使用のときは、MIRACLE LINUX Oracle9i Release 2 対応キットのインストールやカーネルのアップデートは不要です。すぐにOracleのインストール作業を開始できます。

  • Oracle Database インストレーション・ガイド 10g リリース1(10.1)for UNIX Systems
  • Oracle Database クイック・インストレーション・ガイド 10g リリース1(10.1) for Linux x86
  1. OS のインストール
  2. MIRACLE LINUX Oracle9i Release 2 対応キットの適用
  3. ハードウェア要件の確認
  4. 不足しているパッケージのインストール
    • カーネルのアップデート
    • openmotif, mlsetverのインストール
    • その他パッケージのアップデート(任意)
  5. カーネルパラメータの設定
  6. シェル制限の設定
  7. インストールユーザーおよびグループの作成
  8. インストール先ディレクトリの作成
  9. 環境変数の設定
  10. Oracle Database 10gのインストール
  11. インストール後の設定

実際のインストール作業

  1. OS のインストール

     インストレーションガイドに従ってインストールします。インストールの種類では「標準的オラクル RDBMS 用サーバー」などを選択してください。また、ハードウェア要件は下記の通りです。ディスクパーティション設定の際には、注意してください。

    項目内容
    搭載メモリ512MB以上
    空きディスク領域2.5GB以上(バイナリ:1.5GB。DB:1.0GB)。コンパニオンをインストールするためにはさらに1GB以上。
    スワップ領域1GBもしくは搭載メモリサイズの2倍。2GB以上のメモリを搭載しているシステムでは、メモリサイズの1から2倍
    その他/tmpに400MB以上の空きディスク領域

  2. MIRACLE LINUX Oracle9i Release 2 対応キットの適用

     MIRACLE LINUX Oracle9i Release 2対応キットを適用します。MIRACLE LINUX Oracle9i Release 2対応キット(以下R2キット)は、MIRACLE LINUX Standard Edition V2.1をOracle9i Release 2以降のOracle製品に対応させるためのアップデートパッケージ集です。

     なおR2キットは、製品版MIRACLE LINUXに同梱されています。製品の出荷時期によっては、R2キットが同梱されていないことがあります。そのときにはMIRACLE LINUX社のアップデート情報ページからダウンロードしてください。

     またMIRACLE LINUX Standard Edition V2.1 Update 3をご使用のときは、MIRACLE LINUX Oracle9i Release 2 対応キットの適用は不要です。次に進んでください。

     R2キットが適用されているかどうかは、次のコマンドでわかります。次のように表示されればインストールされています。

    # rpm -qa | grep -i mlkit
    mlkit-se21R2-1.0-3ml
    

  3. ハードウェア要件の確認

     Oracle Database 10gをインストールするには、前記のハードウェア要件を満たす必要があります。それぞれについて確認します。

     搭載メモリとスワップサイズは、次のコマンドで調べられます。MemTotalが搭載メモリで、SwapTotalがスワップです。

    $ cat /proc/meminfo
            total:    used:    free:  shared: buffers:  cached:
    Mem:  1052545024 1036943360 15601664 179281920 191262720 573591552
    Swap: 542826496 32862208 509964288
    MemTotal:      1027876 kB
    MemFree:         15236 kB
    MemShared:      175080 kB
    Buffers:        186780 kB
    Cached:         543004 kB
    SwapCached:      17144 kB
    Active:         587336 kB
    Inact_dirty:    326404 kB
    Inact_clean:      8268 kB
    Inact_target:   256936 kB
    HighTotal:      131008 kB
    HighFree:        11524 kB
    LowTotal:       896868 kB
    LowFree:          3712 kB
    SwapTotal:     2030104 kB
    SwapFree:       498012 kB
    BigPagesFree:        0 kB
    

     Oracleをインストールするパーティションにハードウェア要件を満たす空きがあることを確認します。

    $ df -h
    Filesystem            Size  Used Avail Use% Mounted on
    /dev/sda5              26G   21G  3.7G  85% /
    /dev/sda1              68M   11M   54M  16% /boot
    

     同様に/tmpを含むパーティションに400MB以上の空きがあることを確認します。空きがないときには、TEMP環境変数を使って回避できます。

    $ df -h /tmp
    Filesystem            Size  Used Avail Use% Mounted on
    /dev/sda5              26G   21G  3.7G  85% /
    

  4. 不足しているパッケージのインストール

     Oracle Database 10gをMIRACLE LINUX Standard Edition V2.1にインストールするときのソフトウェア要件は次の通りです。このセクションでは、RPMの追加もしくはアップデートを行います。

     MIRACLE LINUX Standard Edition V2.1 Update 3をご使用のときは、これらのパッケージはデフォルトでインストールされます。またカーネルパラメータも最適化されているので「6.シェル制限の設定」に進んでください。

    RPMもしくはアップデートキット
    MIRACLE LINUX Oracle9i Release 2 対応キット
    kernel-2.4.9-e.25.32ml 以上
    openmotif-2.1.30-11 以上
    mlsetver-1.0-1ml 以上(任意)

     アップデートパッケージは アップデート情報のページからダウンロードできます。

    • カーネルのアップデート

       現在使用しているカーネルのバージョンは「uname -r」で調べます。要件を満たしていないときにはカーネルをアップデートしてください。カーネルのアップデート方法はカーネルのアップデート方法をご覧ください。

      $ uname -r
      2.4.9-e.25.52ml
      

    • openmotif, mlsetverのインストール

       openmotifとmlsetverがインストールされていることを確認します。次のように表示されればインストールされています。

      $ rpm -q  openmotif mlsetver
      openmotif-2.1.30-11
      mlsetver-1.0-2ml
      

       不足しているパッケージがあるときにはインストールします。openmotifは、R2キットの"Miracle/RPMS"ディレクトリに収録されています。次の例は、R2キットのCD-ROMからインストールする方法です。またmlsetverは、アップデート情報ページのページからダウンロードできます。

      # mount /mnt/cdrom
      # cd /mnt/cdrom/Miracle/RPMS
      # rpm -ivh openmotif-2.1.30-11.i686.rpm
      
      # rpm -ivh mlsetver-1.0-2ml.i686.rpm
      

    • その他パッケージのアップデート(任意)

       R2キットには2003年1月15までに公開されたアップデートパッケージが収録しています。それ以降に公開されたアップデートパッケージをインストールするときは、MIRACLE LINUX 社のアップデート情報ページからダウンロードします。

  5. カーネルパラメータの設定

     MIRACLE LINUXのカーネルパラメータはOracleに最適化されています。そのため特に変更しなくてもインストールできますが、shmmaxは、搭載メモリにかかわらず「2147483648」にすることをお勧めします。

     oranaviではshmmaxを変更しません。インストール時にエラーが発生するとき には「2147483648」に変更してみてください。

     カーネルパラメータを設定するには/etc/sysctl.confファイルを使用します。

    # vi /etc/sysctl.conf
    
    kernel.shmmax = 2147483648
    

    「sysctl -p」で、設定した値を動的に有効にします。

    # sysctl -p
    

  6. シェル制限の設定

     シェル制限とは、ユーザーごとの最大プロセス数や最大オープンファイル数など、ユーザーごとに設定する制限値です。シェル制限には、rootユーザーが変更できる上限値のハードリミットと、一般ユーザーが変更できる上限値のソフトリミットがあります。/etc/security/limits.confに次の内容を追加します。変更した値はすぐに変更されます。

    # vi /etc/security/limits.conf
    
    *		hard		nproc		16384
    *		hard		nofile		65536
    

  7. インストールユーザーおよびグループの作成

     このセクションではOracleオーナーとなるユーザーおよびグループを作成します。今回は次の条件でインストールします。

      項目
      Oracleオーナーoracle
      Oracleインストール用グループoinstall
      Oracle管理者用グループdba
      グローバルデータベース名orcl
      Oracleのインストール先/opt/app/oracle
      データベースの作成先/opt/app/oracle/oradata

     インストール用ユーザーグループ「oinstall」と管理者用グループ「dba」を作成します。

    # groupadd oinstall
    # groupadd dba
    

     oracleユーザーを作成します。作成したらパスワードも設定します。

    # useradd -g oinstall -G dba oracle
    # passwd oracle
    Changing password for user oracle
    New password:<ここにパスワードを入力>
    Retype new password:<同じパスワードを入力>
    passwd: all authentication tokens updated successfully
    

     MIRACLE LINUXのデフォルトでは、一般ユーザーは"su"コマンドを実行できません。rootユーザーになることも、他のユーザーになることもできません。そのため、次のようにwheelグループに追加します。

    # usermod -G wheel,dba oracle
    

  8. インストール先ディレクトリの作成

     Oracleのインストール先ディレクトリを作成します。今回はORACLE_BASEを/opt/app/oracleとしていますが、/u01/app/oracleや/opt/oracleなどでも構いません。

    # mkdir -p /opt/app/oracle
    # chown oracle:oinstall /opt/app/oracle
    # chmod 775 /opt/app/oracle
    

  9. 環境変数の設定

     Oracle Database 10gに必要な環境変数をoracleユーザーに設定します。Oracle9i Databaseでは、ORACLE_HOMEやNLS_LANGなども設定していましたが、Oracle Database 10gでは、インストール時にはORACLE_BASEとORACLE_SIDだけになりました。それ以外の環境変数は、インストール後に設定します。

     また、これまではrootユーザーで作業してきましたが、ここからはoracleユーザーで作業します。rootユーザーとはコマンドプロンプトが違うので注意してください。rootユーザーは"#"で、一般ユーザーは"$"です。

    $ cd
    $ vi .bash_profile
    
    export ORACLE_BASE=/opt/app/oracle
    export ORACLE_SID=orcl
    ulimit -n 65536 >/dev/null 2>&1
    ulimit -u 16384 >/dev/null 2>&1
    

     設定した値を有効にします。

    $ . .bash_profile
    

    ssh経由で接続したときのエラー

     ssh経由で接続すると、次のエラーが発生することがあります。

     bash: ulimit: cannot modify limit: Operation not permitted

     この原因は、ssh接続時に、/etc/security/limits.confの設定は反映されないからです。sshではセキュリティ確保のため、ssh経由で接続したプロセスに対し、そのユーザーが本来持っている権限以上の変更はできません。

     ssh経由でも/etc/security/limits.confの設定を有効にしたいときには、sshdの設定ファイルに次の1行を追加します。
    # vi /etc/sshd/sshd_config
    
    UsePrivilegeSeparation no
    
    
    sshdデーモンを再起動します。
    # service sshd restart
    
     ただし、この設定はセキュリティホールにつながる可能性があります。外部からアクセスできるサーバーには絶対に設定しないでください。

  10. Oracle Database 10gのインストール

     Oracle Database 10gのインストールのインストールを開始します。oracleユーザーでログインしてX-Windowsを起動します。インストール時には、rootユーザーも使用するので、ktermを2つ起動して、1つをrootユーザーにします。

    $ su -
    Password:
    

     Oracle Database 10gのCD-ROMをドライブにセットしてマウントします。

    # mount /mnt/cdrom
    

     rootユーザーでmlsetverを実行します。このコマンドを実行しないとOracleのインストーラーが起動しません。 Update 3 では、この作業は不要です。

    # mlsetver -v as21
    Now, this system has been faked by mlsetver.
    ==== uname -r ====
    2.4.9-e.25.52ml
    ==== /etc/redhat-release ====
    Red Hat Linux Advanced Server release 2.1AS (Pensacola)
    

     ここからはoracleユーザーの作業です。ハードウェア要件の確認で、/tmpの空き容量が少ないときには、十分に空きのあるディレクトリを環境変数TEMP,TMPDIRに指定します。

    $ mkdir /opt/app/oracle/tmp
    $ export TEMP=/opt/app/oracle/tmp
    $ export TMPDIR=/opt/app/oracle/tmp
    

     ORACLE_HOMEやTNS_ADMINなどが設定されていないことを確認します。設定してあるときはunsetします。

    $ echo $ORACLE_HOME
    $ echo $TNS_ADMIN
    
    設定してあるときのみ実行:
    $ unset ORACLE_HOME
    $ unset TNS_ADMIN
    

     oracleユーザーでインストーラーを起動します。あとは画面の指示に従ってインストールします。詳細はOracleの製品マニュアルをご覧ください。

    $ /mnt/cdrom/runInstaller
    

  11. インストール後の設定

     インストールが終わったら画面の指示に従ってroot.shを実行します。それからOracle Universal Installerを終了します。ここではOracle Universal Installer終了後の作業について説明します。

     mlsetverを実行したときには、rootユーザーで"mlsetver -r"を実行します。mlsetverを実行していないときには、この作業は不要です。

    # mlsetver -r
    Reset setting.
    Now, this system is original setting.
    ==== uname -r ====
    2.4.9-e.25.32mlsmp
    ==== /etc/redhat-release ====
    Red Hat Linux release 7.1 (Seawolf)
    

     インストールのときにはORACLE_BASEとORACLE_SIDしか設定していなかったので、そのほかの環境変数も設定します。これで自由にSQL*Plusを起動できるようになります。前回よりも後ろの位置に追加してください。ORACLE_HOMEは、Oracle Universal Installerで設定したものを使用してください。デフォルトでは、$ORACLE_BASE/product/10.1.0/db_1です。

    $ cd
    $ vi .bash_profile
    
    export ORACLE_HOME=$ORACLE_BASE/product/10.1.0/db_1
    export NLS_LANG=Japanese_Japan.JA16EUC
    export PATH=$ORACLE_HOME/bin:$PATH
    export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:$ORACLE_HOME/lib
    

     設定した値を有効にします。これでインストール作業は終了です。あとはマニュアルなどを参考に操作してください。

    $ . .bash_profile
    

[参考資料]

 特に無し

[更新履歴]

 2004/06/29 MIRACLE LINUX Standard Edition V2.1 Update 3 に関する記述を修正
 2004/05/17 MIRACLE LINUX Standard Edition V2.1 Update 3 に関する記述を追加
 2004/04/05 新規作成

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