[問題]

インテル Xeon 3.20GHz など、L3キャッシュを内蔵したCPUを使用しているマシンにMIRACLE LINUXをインストールできないことがあります。

[対象となる製品のバージョン]

MIRACLE LINUX Standard Edition V2.x

[発生条件]

　インテル Xeon 3.20GHz など、L3キャッシュを内蔵したCPUを使用しているマシンにMIRACLE LINUX をインストールしようとすると、起動時に下記のエラーが表示されてインストールできないことがあります。現在、この現象が確認されているのは、Xeonプロセッサを搭載している下記型番のマシンです。前記の条件を満たしていれば、このリストに載っていないマシンでも発生する可能性があります。

エラーの内容

Intel machine check reporting enabeld on CPU#0
CPU: Intel(R) Xeon(TM) CPU 3.06GHz stepping 05
Enabling fast FPU save and restore... done
Enabling unmasked SIMD FPU exception support... done
Checking 'hlt' instruction... OK.
POSIX conformance testing by UNIFIX
invalid operand: 0000
Kernel 2.4.9-31.22mlBOOT
CPU:     0
EIP:     0010:[]  Not tained
EFLAGS:  00010246
eax: 00000000  ebx: 00038000 ecx: 06000000 edx: 06000000
esi: 00000014  edi: c0105000 ebp: 0006e000 esp: c024bfcc
ds: 0018   es: 0018  ss: 0018
Process swapper (pid: 0, stackpage=c024b000)
Stack: 00038000 00079800 c0251b13 c024c75a c024c88d c01e3ce0 00038000
00038000
       00038000 00038000 0602080b c026a660 c0100197
Call Trace: []

Code: 0f 0b b8 ff ff ff ff a3 e0 e0 ff ff 8b 1d d0 e0 ff ff 81 e3
 <0>Kernel panic: Attempted to kill the idle task!
In idle task - not syncing

[回避策]

　上記のエラーが発生したときには、BIOSの設定画面で、MPSテーブルモードを無効にすることによってインストールできるようになります。下記の手順でMIRACLE LINUX をインストールしてください。

1. コンピュータの起動中にF9を押してROM-Based Setup Utility (RBSU)を起動します。
2. "Advanced Options"メニューを選択して、"MPS Table Mode"を無効（Disable）にします。
3. ROM-Based Setup Utility を終了します。終了の際には、変更内容を保存してください。
4. あとは通常の手順でMIRACLE LINUXをインストールします。
5. インストールが終わって正常に起動できることを確認したら、同様の手順で"MPS Table Mode"を元に戻してください。つまり"MPS Table Mode"を有効（Enable）にします。無効のままだとSMPカーネルで起動できません。

[備考]

　一部RAIDカードやSCSIカードを搭載しているマシンでは、インストール中に下記のエラーが表示されることがあります。

エラーが発生しました-新規ファイルシステムを
作成する有効なディバイスが見つかりません。

　このエラーが発生したときには、ドライバディスクを使うことによって回避できる可能性があります。詳細は、ドライバディスクのページをご覧ください。

[参考資料]

[更新履歴]

2004/02/09　新規作成