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テクノロジー情報

カテゴリ:Oracle
2003/08/11
Oracle Collaboration Suite Release 2インストール時の注意事項
Standard Edition V2.1 対応

[問題]

Oracle Collaboration Suite Release 2インストール時の注意事項

[対象となる製品のバージョン]

 MIRACLE LINUX Standard Edition V2.1

[対象となるパッケージ]

 Oracle Collaboration Suite Release 2(9.0.4)

[問題詳細]

 Oracle Collaboration Suite Release 2(9.0.4)をMIRACLE LINUX Standard Edition V2.1にインストールしようとすると、下記のメッセージが表示されインストーラーが途中で終了します。

Starting Oracle Universal Installer ...

Checking required pre-requisites...

Checking Operating System Version: must be redhat-2.1AS or UnitedLinux-1.0
                                      Failed <<<<

Exiting Oracle Universal Installer, log for this session can be found at /tmp/Or
aInstall2003-07-17_02-04-25PM/installActions2003-07-17_02-04-25PM.log

 これはOracle Collaboration Suiteのインストーラーが、OSのバージョンやカーネルのバージョンなどをチェックしているためです。この現象は、Oracle Collaboration Suiteを構成する次のすべてのコンポーネントで発生します。

  • Oracle9iAS Infrastructure
  • Oracle Collaboration Suite Middle-Tier
  • Oracle Collaboration Suite Information Storage

[回避策]

 ミラクル・リナックス社では、このエラーを回避するためのプログラムを提供しています。またそれ以外にも、Oracle Collaboration Suiteをインストールする際の注意事項がありますので併せて説明します。

 MIRACLE LINUX Standard Edition V2.1にOracle Collaboration Suiteをインストールする手順は次のとおりです。

  1. OS のインストール
  2. MIRACLE LINUX Oracle9i Release 2 対応キットの適用
  3. Open Motifのインストール
  4. procinfoパッケージのアップデート
  5. mlsetverパッケージのインストール
  6. カーネルのアップデート
  7. その他パッケージのアップデート(任意)
  8. Oracle Collaboration Suiteのインストール

 この中でも重要なのは、2から6と8です。それぞれについて説明します。

  1. OS のインストール
  2.  インストレーションガイドに従ってインストールします。

  3. MIRACLE LINUX Oracle9i Release 2 対応キットの適用
  4.  MIRACLE LINUX Oracle9i Release 2対応キットを適用します。MIRACLE LINUX Oracle9i Release 2対応キット(以下R2キット)は、MIRACLE LINUX Standard Edition V2.1をOracle9i Release 2に対応させるためのアップデートパッケージ集です。Oracle Collaboration Suiteを複数ノード構成にするときには、それぞれノードに対して適用します。

     なおR2キットは、製品版MIRACLE LINUXに同梱されています。製品の出荷時期によっては、R2キットが同梱されていないことがあります。そのときにはMIRACLE LINUX社のアップデート情報ページからダウンロードしてください。

  5. Open Motifのインストール
  6.  Open Motifをインストールします。Open Motifは、R2キットの"Miracle/RPMS"ディレクトリに収録されています。次の例は、R2キットのCD-ROMからインストールする方法です。

    # mount /mnt/cdrom
    # cd /mnt/cdrom/Miracle/RPMS
    # rpm -ivh openmotif-2.1.30-11.i686.rpm
    

  7. procinfoパッケージのアップデート
  8.  procinfoパッケージをアップデートします。Oracle Collaboration Suiteでは、procinfo-18-2以降を推奨しています。MIRACLE LINUX社のアップデート情報ページから最新のprocinfoパッケージをダウンロードしてください。

  9. mlsetverパッケージのインストール
  10.  mlsetverパッケージをインストールします。同様にMIRACLE LINUX 社のアップデート情報ページからダウンロードしてください。

  11. カーネルのアップデート
  12.  2.4.9-e.25以降のカーネルにアップデートします。同様にMIRACLE LINUX 社のアップデート情報ページからダウンロードしてください。

  13. その他のパッケージのアップデート(任意)
  14.  R2キットには2003年1月15までに公開されたアップデートパッケージが収録しています。それ以降に公開されたアップデートパッケージをインストールするときは、MIRACLE LINUX 社のアップデート情報ページからダウンロードします。この作業は必須ではありません。

  15. Oracle Collaboration Suiteのインストール
  16.  Oracle Collaboration Suiteのインストーラー(runInstaller)を起動する前に、rootユーザーでmlsetverコマンドを実行します。Oracle製品はroot以外のユーザーでインストールするので、他のウィンドウで実行した方が良いでしょう。

    $ su -
    # mlsetver -v as21
    

     これでOracle Collaboration Suiteをインストールする準備ができました。マニュアルやリリースノートに記載されている事前作業が終わったら、インストーラーを起動します。すると下記のメッセージが表示されたあと、続けるかどうかの質問が表示されます(多少Failedと表示されますが無視してください)。そこで「y」を入力します。少し待つとインストーラーが起動します。

    $ /mnt/cdrom/runInstaller
    Using paramFile: /mnt/cdrom/install/linux/oraparam.ini
    Starting Oracle Universal Installer ...
    Checking required pre-requisites...
    
    Checking Operating System Version: must be redhat-2.1AS or UnitedLinux-1.0
                                          Passed
    
    All required pre-requisite checks have passed.
    
    Checking for Kernel version 2.4.9-e.12     Passed
    Checking for glibc version glibc-2.2.4-26     Failed <<<<
    Checking PACKAGES: gcc-2.96,pdksh-5.2.14,procinfo-18-2,binutils-2.11.90.0.8-13
      Failed <<<<
        >>> package gcc-2.96 is missing
        >>> package binutils-2.11.90.0.8-13 is missing
    Checking if swap space above 150MB.   Actual 1027MB    Passed
    
    Some optional pre-requisite checks have failed (see above). Continue? (y/n) [n]y

     あとは通常の手順に従ってOracle Collaboration Suiteをインストールします。

     インストールが終わったら、-rオプションを付けてmlsetverコマンドを実行します。1つのノードに、Oracle9iAS InfrastructureやMiddle-Tierなど、複数のコンポーネントをインストールするときには、すべてのインストールが終わってから実行してください。

    $ su -
    # mlsetver -r
    

[解説]

 このような現象が起きる原因は、Oracle Collaboration SuiteのインストーラーであるOracle Universal Installer 2.3.0.6.0に起因しています。Oracle Universal Installerは、Oracle Collaboration Suiteのインストールだけでなく、Oracle製品のパッチであるPSR(Patch Set Release)をインストールするときにも使用します。そのためPSRをインストールするときにもmlsetverコマンドを使用してください。

[参考資料]

 特に無し

[更新履歴]

 2003/08/11 新規作成


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